お願い、もう一度目を覚まして。あなたが必要なの。

私たちは、人生の中で過酷な体験をすることがあります。
その体験によって、かつてはイキイキしていたもの――
たとえば、無邪気さ、自由で自然な感情、人を信じる力、自分らしく生きる感覚などが、瀕死状態に陥ってしまうことがあります。
夢で瀕死状態にあった生きものは、あなたの内面にある、
深く傷ついた自分
を表しているのでしょう。
けれど、あなたは、ただ見ているだけではありません。
なんとか助けたい。
生きてほしい。
まだ終わらせたくない。
そう思って、必死に救助にあたります。
そして、それが奇跡的に命を取り留めるなら、あなたの心の中で死にかけていたもの、弱り果てていたものに、
もう一度、生命力を取り戻させようとしている
ということです。
それは、心の中で死んでいたものに、ふたたびいのちを吹き込んだ夢なのです。
こうした夢をみたとしても、
現実の問題は、そう簡単に解決できるものではありません。
心の傷が深いほど、長い時間をかけて、少しずつ回復していくことがあります。
時には、このような夢を繰り返し見るかもしれません。
瀕死状態にあったものに、再び生命力を取り戻させるには、何より本人が、
このまま終わりたくない
と願うことが大切なのです。
死の誘惑
――つまり、諦めや無気力、もうどうでもいいという気持ちと、静かに闘っている
のかもしれません。
実際には、あなたの生存に必要なものを得ようとすることが、回復の助けになるでしょう。
たとえば、弱り切った心を支えてくれる存在。
よいカウンセラーや、安心できるパートナー。
あるいは、「このまま生を終えはしない」と奮い立たせてくれる、生きがいになるものや人。
そうしたものとの出会いが、心の蘇生を助けてくれることがあります。
また、つらい体験を、ただの傷として終わらせるのではなく、知識に変え、より普遍的なものとして見つめ直していくなら、心は少しずつ変化し、成熟していきます。
蘇生させる夢は、
「あなたの中の大切なものは、まだ完全には死んでいない」
と知らせている夢であるのかもしれません。
そして同時に、
あなた自身が、それを助けようとしている
という、とても力強い夢でもあるのです。
なお、死んだと思っていたものが再び動き出す夢については、
関連記事「生きかえる」でも詳しく解説しています。



コメント