船は水(=感情)の上を進みます。
航海が、しばしば「人生」や「運命」に譬えられるのは、
嵐や凪・水の流れや波の変化が、感情を伴う波瀾万丈な人生の流れに対応しているから。
「大船に乗ったつもりで」などというように、夢の船について
大きな船だった
と説明できるのは、頼りになるものを見つけた
可能性があるでしょう。たとえば、
良い就職先を見つけたのかもしれません。
安心して乗っている船であるとしたら、
この先何があっても(失敗したとしても、病気をしたとしても)、
間違った方向には進んでいかない、と絶対的な確信を得、安心感の中にいる
ということでしょう。
例えば、信仰を始めたとか、爽快な哲学に出逢い、
確たる指針を見つけた可能性があります。
私達は皆、
海図なき海へと恐れなく乗り出した勇者であるともいえます。
よし、出発だ!
そう張り切って舵を取るのだとしたら、
あなたが船長であり、自我の中心的存在、
主体者、判断力を表します。
船は自我の全体の能力であり、可能性
です。
長い航海をする船は、「家庭」や「人生」を表わします。
船はたびたび港に寄らねばなりません。家族は「心の港」であり、強く生き抜く力となります。
生活をやり直そうとする時は、船を乗り換える夢を見ることがあります。
また、
なんらかの
糸口を見つけたとき、漂流した船が岸に流れ着く
夢を見ることもあります。
<出航>
新しい運命に向かって進み出したこと。
「ある日突然、何かが奇蹟的に起きた」というよりは、
就職・結婚・子供の誕生・新天地での生活など、
深いレベルで「決っていたこと」が起こるべくして起こるような、自然な流れの中に起きることが変化のきっかけになります。
夢は、あなたの心が
「新しい旅が始まる」準備を始めていることを告げています。
船の出発の前に、積荷について交渉している
ような夢を見ることもあるでしょう。
船に相応の荷物を得て出航できるかどうか、がこの夢の鍵であるでしょう。
交渉を担う者は、自分を守ろうとする心です。
その機能がうまく働いて、自分を守ることができるかどうか、ということ。
正常に働いていれば、
積載量を超える荷物は、思い切って置いていくでしょう。
荷物を押し付けられ、やむなく乗せてしまうのだとしたら、
優柔不断であることを忠告しているだろうし、再び戻って積んでしまうなら、
優柔不断だけど、責任感があるため、常に捨て身で事にあたっている
ような状況なのかもしれません。
船の乗っているとき、海の中から危険な生き物や怪物が現れ、パニックに陥ることもあるでしょう。
パニック自体は
来るべき問題に伴う変化
を示しています。
今は変化の渦中にあるのかもしれませんが、
その出来事はあなたの意識を変化させ、やがて平和な状態になる
と告げている可能性もあります。
海から出てくる怪物たちは、あなたの内面の深みから出てきた
否定的な側面 ー 例えば我がままや嫉妬心など
です。うまいことやり過ごせたなら、
自分自身を見つめ、否定的な感情を閉めだすことができたのでしょう。
豪華客船 参照
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