儲け話

夢の意味思考

「楽に得をする」「苦労を飛ばして何かを得る」という発想そのものへの警戒

暗い場所で向かい合い握手する二人の男性うまい話には、どこか心が動くものです。

苦労せずに得をしたい。

できるなら、近道で力を得たい。

人より有利なものを手に入れたい。

そうした気持ちを抱くことは悪いわけではない、

誰の心にも、多少はある自然な欲求です。

けれど夢の中で「儲け話」が出てくるとき、

そこには単なる金銭欲以上の意味が含まれている可能性があります。

夢が映しているのは、

楽に利益を得たい気持ち

近道への誘惑

代償をよく見ないまま、魅力的なものに惹かれる心

なのかもしれません。

現実でも、儲け話というものは、

たいてい最初から露骨に怪しくは見えないもの、

むしろ、

魅力的に見え、

得になりそうに見える。

損を避けられそうに見え、

自分だけが特別な力を得られそうに見え

たりもして、私達はつい、惹かれてしまうことがあります。

夢の「儲け話」も同じで、

それは実際のお金に限らず、

苦労せず評価されたい、

楽に立場をよくしたい、

簡単に人より優位に立ちたい、

特別な力で不安を解消したい、

といった願いの形をとって現れることがあります。

祈ったことは何でもかなう、という神社がある。

世間では、霊視ができる人について話題になっていて、私は自分が霊視できる人になるのはどうだろうと考えてみた。

そうすればそんなに苦労しなくても儲かるかもしれない、そんな考えから、自分に霊視能力が備わるよう神社に向かう。

誰かに手招きされて入っていくと、自動的に扉が閉まる、私は

「しまった、騙されたかもしれない」と慌てる、

誰かが来る気配がする、私はなぜか犬を連れていて、その犬に相手の気を逸らすよう命じ、そのすきにそこから出ることができた。

外に出ると私は霊が見えることに気づく、でも他の人には見えないいろんな姿が見えてこわくなり、こんなことなら、祈ったりしなければよかった、と後悔した。

この夢で印象的なのは、
最初に求めていたのが「楽に得をすること」「苦労を飛ばすこと」だったのに、
実際に手に入ったものは、安心や幸福ではなく、
かえって怖さや不自由さを伴っていたことです。

うまい話には、見えていない代償があること

近道に見える力は、思わぬ負担を連れてくることがあること

得をするつもりで手を伸ばしたものが、自分を縛ることもあること

を知らせていたのかもしれません。

とくに、手招きされて中へ入り、

扉が自動的に閉まる場面は象徴的です。

それは、

魅力的に見えても、実は拘束や支配を含むもの
一度足を踏み入れると、簡単には元に戻れないもの
自分の意思とは別に、ある流れや仕組みに取り込まれてしまう感覚

を表しているようにも見えます。

儲け話の夢を見るとき、
あなたは現実でも、

今の苦労から早く抜け出したい、

という思いを抱えているのかもしれません。

或いは、
未来に対して憂うつな気持ちになっているのかもしれないし、
とても疲れているのかもしれません。

疲れているときほど、人は近道に心を引かれやすいものです。

夢は、
その願いを否定したり、

あなたの中にある欲を暴こうとしているのではなく、

それは本当に大丈夫か、

得るものばかり見て、失うものを見落としていないだろうか、

と、冷静に問いかけていたのかもしれない、

何より夢の中で違和感を覚えたり、

逃げようとしたり、

実際にそこから抜け出せたのだとしたら、

あなたの心にはすでに

うますぎる話を見抜く感覚

危険を察知する直感

自分を守ろうとする力

が働いているのでしょう。

儲け話の夢は、

得をしたい気持ちそのものよりも、

その裏にひそむ代償や、

楽な道に見えるものの危うさを知らせている夢であることが多いです。

勿論、

時には、これまでにない発想や、思い切ったやり方が必要になることもあります。

けれど、自分の内なる価値観に支えられていないまま、名声や富、地位ばかりを追い求めても、

そこにあるのは一時の高揚と、その後の虚しさだけかもしれません。

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