何度も死ぬ

夢の意味環境・現象

心が何度も限界を迎えている

何度も死ぬ夢のイメージとして使える、暗い回廊に光が差し込む静かな空間強いストレスや不安の中で、心が限界を感じているとき、

この夢を見ることがあります。

環境が大きく変わった時、
孤独や緊張が続いている時、
自分の力ではどうにもならない状況に置かれている時、

人は「このままではもたない」と感じることがあります。

夢の中での死は、そうした

心の限界

自尊心の傷つき

安心感の崩れ

これまでの自分ではいられない感覚

を象徴しているのかもしれません。

しかも、それが一度ではなく何度も繰り返されるのは、

心の中で、その苦しさが何度も再生されている

からです。

一度では処理しきれないほどの負担を抱えている時、

夢は同じような場面を繰り返しながら、

なんとか出口を見つけようとします。

死ぬたびに対処が変わる

以前読んだ『ようやくカレッジに行きまして』の中で、光浦靖子さんが強烈な夢を語っていました。

書籍では、光浦さん独特の言い回しでユニークに語られていましたが、

ここでは、その内容をごく簡単にまとめます。

実家の子供部屋で金縛りのように動けずにいると、父親のように見える黒い影が入ってきて、胸に手を当て、心臓を押しつぶそうとします。

苦しさの中で何度も死に、また同じ場面に戻る――そんなループが繰り返されます。
やがて光浦さんは、その存在が父親ではなく、黒い悪意の塊のようなものだと気づき、少しずつ抵抗し、最後には反撃して終わらせます。

この夢の中で光浦さんは、最初はまったく動けなかったのに、右手が動くようになり、やがて全身が使えるようになっていきます。(しまいにボコボコにしてやっつけてしまうのですが・・)

ただやられるばかりではなく、
最初は何もできなかったのに、
次は少し抵抗する。
さらに次は武器を持つ、逃げる、隠れる――

そんなふうに、少しずつ展開が変わっていく。
これはとても大切な点です。

その夢は、単に恐怖を映しているだけではなく、

「今度こそ助かりたい」
「今度こそ自分を守りたい」

という心の働きも表しているからです。

つまり、何度も死ぬ夢は、
何度も傷ついている夢であると同時に、何度も生き延びようとしている夢
でもあるのです。

黒い影や正体のわからないものに殺される

何度も死ぬ夢の中で、相手の正体がはっきりしないことがあります。

最初は知っている人に見えていたのに、
よく見ると違っていた。
最後には、顔のない黒い影や、悪霊のようなものになっていた。

この場合、その相手は現実の特定の誰かというよりも、

正体のわからない不安
得体の知れない圧力
逃げ場のない恐怖
心の奥にたまったストレス

を象徴している可能性があります。

光浦さんもまた、慣れない土地で生活していました。

慣れない環境に置かれていたり、
言葉や文化の違いの中で神経をすり減らしていたりする時には、

そうした不安が「黒い影」のようなかたちをとって現れることがあります。

子どもの姿に戻っている夢

また、

実家にいる、
幼いきょうだいが隣で寝ている、
自分も小さな子どもに戻っている――

こうした場面は、今の大人の自分というより、
傷つきやすく、無力だった頃の心
が前に出てきていることを示しています。

現実には大人として頑張っていても、
心の深いところでは

「怖い」
「助けてほしい」
「どうしたらいいかわからない」

という感覚が、子どもの姿で夢に現れることがあるのです。

夢は、
「このままではつらい」
「もう限界に近い」
という心の声を、強いイメージで伝えてくることがあります。

ただし、夢の中で少しでも抵抗していたり、
逃げようとしていたり、
相手に立ち向かっていたなら、
それはあなたの中に、
まだ失われていない生きる力、守る力がある
ということでもあります。

何度も死ぬ夢は、
ただ壊れていく夢ではありません。

何度も目覚め、
何度も対処を変え、
何度も生き延びようとしているなら、
あなたの心は、その苦しみの中でも
出口を探し続けているのです。

怖い夢ではありますが、
そこには単なる絶望だけではなく、
「このままでは終わらない」
という心の必死の働きも込められているのかもしれません。

同じ場面が何度も繰り返される夢については、**「無限ループ・タイムループの夢」**もあわせて読むと、抜け出したいのに抜け出せない心の動きが見えやすくなるかもしれません。

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