親を殺す

悲しみと絶望に苦しみ座り込む男性の姿
夢の意味

離れたいという望みを持ちながら、見捨てるという罪悪感に苦しんでる?
自分で責任をとり、決断していくべきときがきたということ。

親が亡くなる夢と違うのは、

あなたの中に

無理強いされた

と感じるような、

抑圧された思いや怒りがあるということ。それからの解放。

どちらも「自立」に関わっていますが、

親は、自分の心の中の元型像であることが多く、

心の世界の様々な力や傾向の象徴になっていたりするので、

今の人生の中の衝突や問題が、家族という形の中で体験されている

可能性もあります。

(状況の緊張を緩め、実際の人間関係を円滑に進めるためのアプローチであったりする)

 

例えば、

あるシンガーソングライターが、事務所を離れることを検討している最中、

「酔った父親が母親を殺す」夢をみました。内容はだいぶ割愛しますが、

このころの夢主の心情は、

ー確かに今の事務所は

私にシンガーソングライターとして活躍する機会を与えてはくれたが、

このやり方には無理がある、自分を犠牲にしなくては続けていけない、

もう独立して自分に最も適ったやり方、方針で進めていきたい、

というものでした。

所属事務所の規律は理解に苦しむもので、夢主は

努力に見合わないひどい扱いをされていました。

でも、

そこを離れてしまえば、失うものも大きく、これからの活動に大きな支障が生まれます。

へたをすれば、音楽という生命線を断たれてしまう可能性だってあるわけで、

こんなふうに、

(独立の)願望は強くあるが、おもうに任せられない、反抗的な怒りが隠されている

可能性があります。

 

夢の中では、

父親が母親に暴言を吐くシーンも描かれています。

そうしたシーンが、あなたの夢にも描かれていたとしたら、

自分の女性的な原理を冒涜されている、

と感じているのかもしれない、

上記の夢の場合は、事務所社長の権威

自己中心的な要求ばかりし、実を結ぶことのないやり方を貫こうとする性質

が優位に働いている、ということだったのでしょう。

 

どちらか片方の親を殺す夢は、

独立の要求を激しく表すものの、

それが非常に困難であると感じている

可能性があります。

 

男性(父)と女性(母)が争いは、善と悪の葛藤であったりもします。

両者が和解しあう夢なら、良い方向に向かっていく可能性もあります。

 

ところで、上記の夢の場合、殺されるのは男性のほうではないか、と考えるかもしれませんが、

夢の中では、多くは「母親」のほうが殺されます。

それというのも、父親は社会的な規範の体現者であり、たいていの人は、それと同一化することによって、

社会の一員として生きていくのであり、

「自我は象徴的には男性像によって示される」からです。

 

上記の夢主は、葛藤のすえ、事務所を離れ独立する覚悟を決めました。

殺す 親が無能 飲んだくれの親 も参照

 

 

 

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