目覚めるときの言葉

夢の小さな哲学

夢から覚めることは「気づく(目覚める)こと」でもある

夢から覚める朝・意識に光が差すような朝霧の風景夢の中で叫ぶことがあります。

それは、心の中にたまった感情が出口を求めている状態です。

そして、ときには、夢の中で叫んだこと以上に、
目覚める瞬間に口にしていた言葉のほうが、強く残る
こともあるでしょう。

「もういやだ」

「お母さん!」

「助けて!」

「待って!」

「行かないで!」

こうしたは、ただの寝言ではなく、

夢の物語を終わらせるほど強い感情が、

意識の表面に届いた瞬間

なのかもしれません。

例えば、「ランニングマシン」で紹介したストーリーの中で、

夢の中では、まだ走っている。
まだ従っている。
まだ逃げられない。

でも、言葉だけが先に自由になる、

「もう、いやだ!」

と言えたことで、夢の支配から抜けた。
つまり、心がその状況を受け入れきれなくなり、覚醒へ向かった
とも考えられます。

同様に、

大切な人を失う夢で、
「お母さん!」と叫んで目覚める。

追いかけられる夢で、
「助けて!」と言って目覚める。

誰かが去っていく夢で、

「行かないで!」

と言って目覚める。

その言葉は、夢の中の場面に向けられたもののようでいて、

実は、今の自分が抱えている深い感情を表していることがあります。

「もういやだ」は、限界の声。

「お母さん!」は、失いたくないつながりや、安心を求める心。

「助けて!」は、ひとりでは抱えきれない苦しさ。

「行かないで!」は、離れていくものを引き留めたい思い。

夢の中では、まだ状況に巻き込まれている。

まだ逃げられない。

まだ言えない。

まだ受け入れられない。

けれど、最後の一言だけが、

その流れを破って外へ出てくる、

目覚めるときの言葉は、
夢の中の台詞でありながら、
心の奥から意識へ届いた本音なのかもしれません。

夢の内容を細かく分析するより、
最後に口から出た言葉だけを見たほうが、
核心に近いこともあります。

目覚めるときの言葉は、
心の奥から差し出された短い手紙のようなものです。

その一言の中に、

今の自分が本当に感じていることが、
ぎゅっと詰まっていることがある、

それは、
夢と現実の境目でこぼれた、
あなた自身の本音なのかもしれません。

夢の中で大きな声を出したり、叫ぶ場面そのものが印象に残っている場合は、
叫ぶ」の記事も参考にしてみてください。叫びは、伝えたいのに伝えられない思いや、心にたまった感情が出口を求めていることを表す場合があります。

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