自分を信じて待っていてくれた
それは、こんなシーンであるかもしれません。
あなたは
倉庫や部屋の前を通り過ぎようとして、
ふと足をとめ、
はたと思い出します。
そうだ、
自分には子どもがいたんだった、
こんな大事なことを忘れていたなんて。どうしよう・・。随分長い間世話をしていなかった、
もう生きてはいないかもしれない、
それでも、あなたは
一縷の望みをかけ、恐る恐る扉を開き、ベッドに駆け寄ります。
驚くことにその子はまだ生きていて、
あなたは安堵のため息をつくのです。
同時に後悔の念でいっぱいになります。
この夢が語っていたのは、
「長く封印していた」なにかを
「勇気を出して」開け、「ナカミと向き合えるようになった」ということ。
背を向けていたものに光をあてる時がきたこと、
やり直すべきときが来た事。
あなたには、
計画していたこと。チャレンジしたかったこと。実現しかけていたことなどなど、
本当は育ててゆきたいものがあったのに、諦めなければいけなかったもの
があったのではないでしょうか。
足を向けた場所が「蔵」だとしたら、それは
ずっと「いつか使おう」と秘蔵してきたもの
であったからでしょう。
この夢は、女性が見ることが多いと言われていますが、実は男性もみます。
「おかしな夢を見たから、聞いてほしい」という男性が語った夢は、以下のような内容でした。
「自分には4人の娘がいるが、夢の中ではもう2人いて、そのことを
自分はすっかり忘れていた。
その2人は、とても頭がよくて美しい。これから進学するといい、
お金がかかるな、となどと話しつつ、
妻に『子供は6人いたんだっけ』と聞くと、
『そうよ、うちでは育てられないから、この子達は養子に出したじゃない』と言われた」そうです。
「赤ちゃん」は、あなたが生み出した新しい可能性や希望であり、
好奇心であり、喜びでもあります。
子供を育てることは、夢や希望を育てること。それは確かに
大変なことですが、
「あると、現実が台無しになる」ということはありません。むしろ更なる向上意欲が湧き、
新鮮なエネルギーをもらって、イキイキと生きていけることは多いのです。
夢の赤ちゃんは、
頼りなく、傷つきやすく、手がかかる存在でもあります。
そうしたことにフォーカスしてしまうと、
純粋でキラキラしたものが見えていても、
自分にはそれを守り通すだけの実力がないと思っていたり、
その準備ができていなかった、
という可能性もあるでしょう。
この夢が表すのは、人生のどこかであなたが
苦しみに耐え、愛をこめて生み出したものがあったのに、
それを手放さなくてはならなかった
ということ。あなたの中には
いつか思い出し、それに向き合えるときまで、引き受ける強さが育つまで
信じて待っていたものがあったということ。
まるで悪い魔法が解けたように、本来の自分に戻った
今、それに取り組み、最後までやり通すチャンスなのかもしれません。
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