進め方を誤ると不利になるかもしれない/不利になる要素をできるだけ取り除きたい
わかってもらえない不安や、誤解への緊張を映す夢
夢の中で、自分が何かを疑われる。
していないことをしたように見られる。
気をつけていたのに、なお責任を問われる。
そんな夢を見ると、目覚めたあとも嫌な感じが残るものです。
でも、
この夢は、あなたが疑われるような行為をしている、といっているのではなく、
自分の本心が相手に伝わらない不安
誤解されたくないという緊張
必要以上に責任を背負い込みやすい心
を映していることが多いのです。
疑われる夢の意味
疑われる夢には、
「本当の自分」と「人から見えている自分」とのずれとが描かれます。
あなたの中では、
-
そんなつもりはないのに
-
ちゃんと気をつけているよ、
-
相手に迷惑をかけたくない
と思っている。
それなのに、夢の中では疑われたり、責められたりする。
これは、現実でもどこかで
自分の思いや事情が、十分には伝わっていない
と感じているからかもしれません。
対人関係の緊張が表れていることも
人間関係の疲れや緊張と関係することがあります。
たとえば、
-
相手の反応を気にしすぎている
-
悪く思われていないか心配している
-
誤解を招かないように、常に気を張っている
-
何かあると「自分のせいかもしれない」と思いやすい
こうした状態が続くと、心は夢の中で
「疑われる」 という形を使って、その苦しさを見せることがあります。
とくに、まじめな人、責任感の強い人、空気をよく読む人ほど、
この夢を見やすいのかもしれません。
罪悪感ではなく「抱え込みやすさ」の場合も。
疑われる夢を見ると、
「自分に後ろめたいことがあるのだろうか」と考えてしまうかもしれない、
あなたのような人はなおさら。
この夢に表れるのは、
そうした罪悪感というよりも、
自分が悪くなくても、何か責任がある気がしてしまう心
です。
「自分がもっと気をつけていれば」
「自分のせいではなくても、何とかしなければ」
そんなふうに、無意識に多くを背負っているとき、
疑われる夢はあらわれやすくなります。
私達は、どれだけ丁寧にしていても、
相手の受け取り方までは完全にはコントロールできません。
夢がそのことを、少し苦い形で見せながら、
あなたの心の疲れを教えていたのかもしれません。
私は、ある女性と待ち合わせていました。
私はコーヒーを手にしていて、到着したその人のかばんに、いつの間にか茶色のシミができていました。
こぼしたつもりはないのだけど、おそらくこぼしてしまったのだろう、まだ液体状だから。
幸い、拭き取って取れたので、それ以上のことはありませんでした。けれど二回目に待ち合わせたとき、私は今度はこぼさないよう、相手の姿を見かけた時点でコーヒーを廃棄しました。
それでも、かばんにシミがついたというのです。
私は「本当にあるのだけど、私は会う前に捨てたよ」と言いました。
この夢は、単に自分が疑われる不安だけではなく、
大切な人を守りたい気持ちと、
できるだけ波風を立てずに問題を収めたい気持ちとのあいだで揺れる心を映していると考えられます。
夢の中のコーヒーは、感情や人間関係のやりとり、そして少しのはずみでこぼれてしまう繊細なものの象徴です。
また、コーヒーというのは、こぼれると跡になりやすいのです。この夢では
一度表に出ると後に残りやすい問題
を表していたのかもしれません。
一方、かばんは、その人の立場や持ち物、抱えている事情や領域の象徴です。
そこにシミがつくのは、
誰かの領域に傷や影響が生じてしまっていること
を示しているのでしょう。
とくに印象的なのは、二回目には、会う前にコーヒーを捨てていることです。
これは、感情のもつれや衝突の火種になりそうなものを、できるだけ先に取り除いておきたい、
慎重に、最善の方法で事態を収束させたい、
という気持ちの表れと読めます。
けれど、それでもなお「シミがある」と言われる。
ここに、この夢の核心があります。
それは、
こちらがどれだけ慎重にしても、問題そのものはすでに存在している
冷静に対処しようとしても、傷は簡単には消えない
という苦しさを表しているのでしょう。
またこの夢には、
本当は被害を受けた側、あるいは傷ついた側であっても、
進め方によっては説明や弁明を求められたり、
場合によっては疑われる側に立たされるかもしれない――
そんな理不尽さへの緊張もにじんでいます。
つまりこの夢は、
大切な人を守りたい
けれど、感情のままに動くのではなく、できるだけ不利にならない形で進めたい
それでも、すでに残ってしまった傷や問題の重さに心が張りつめている
そんな複雑な心の状態を映していたのだと思います。



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