ここで合っているのだろうか/完全に未知の世界ではなく、どこか馴染みのある延長線上にある
夢の中で、現実にあるはずの場所にとてもよく似ているのに、どこかが違う
――そんな風景に出会ったことはありませんか?
あれ、ここは知っているようで知らない場所だな、
と思った瞬間、なんとなく不安を覚える、
けれど同時に、なぜか導かれているような、そこに行かなくてはならないような、
不思議な感覚を抱くのです。
ツアーに出かけている夢でした。行き先は、
現実に訪れたことのある観光地にとても似ているのですが、
道の配置や建物の形は違っていて、
「ここで本当に合っているのかな?」と迷う自分がいました。
夢の中の私は、知らない土地に連れて来られたような、
不安と期待の入り混じった気持ちで周囲を見渡していました。
この「似ているけれど違う場所」という夢は、
単なる風景のゆがみではなく、
夢主の心が今いる場所と、これから向かおうとする未来との“中間地点”
を象徴します。
人は、まったく知らないものよりも
「どこか見覚えのあるもの」に安心を覚えます。似ているけれど違う場所は、
慣れた世界から外に出ていこうとする不安や
新しい挑戦の入り口に立っている戸惑いをそのまま映しているのです。
慣れた観光地とよく似ているのに、何かが違っている、それは、
仕事や生活の中で
慣れてきたはずなのに、次の段階に入ろうとしている
夢主自身の姿に重なっていたのかもしれません。
新しい仕事、新しい人間関係、新しい環境に挑むとき、
私たちは必ず
大丈夫だろうか 、 自分の選んだ道で間違いないだろうか
と確かめたくなります。そうした不安を抱くこと自体は悪いことではありません。
不安があるからこそ、
人は慎重になり、周囲をよく観察し、自分の立ち位置を確認しながら進むことができる
のです。この夢は
本気で未知の領域に踏み出そうとしているサインなのかもしれない、
まったく無関係なものではなく、あなたが積み重ねてきたものの先にあるステージ
です。だからこそ、
「知っているけど知らない」「似ているけど違う」という感覚になる
のでしょう。
新しい世界は怖いけれど、そこにはこれまでの自分が持っている力を活かせる場面も必ずあるはずで、
この夢があなたに伝えているのは、
今の自分に少し変化を加えるときが来ている
ということです。それは転職や大きな人生の転換のようなことかもしれませんし、
日常の中での新しい挑戦や人との関わり方の変化かもしれません。
規模の大小に関わらず、夢はあなたの心が
「半歩外に踏み出したい」と感じていることを知らせています。
その道を歩き出しても、不安はついて回るでしょう。
でも、その不安こそが未来への扉を開く合図だともいえる、
安心と不安のあいだを揺れ動きながらも、
その場所を歩いてみる勇気が、今のあなたに必要なのかもしれません。
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