その「子」の本当の名前は「未来」。

夢に現れる子供は、多くの場合、
自分の弱い部分・純粋な感情・大切に育てているもの
を象徴します。
ただ、「子供」が意味するものはとても広く、
夢の場面によって、その意味も変わってきます。
物事の始まりを表すこともあれば、
未熟さや無鉄砲さ
を示すこともあります。
あるいは、
あなたが今、大切に何かを育てている
ことを表している場合もあるでしょう。
けれど、夢に出てくる「子供」をもう少し大きな視点から眺めてみると、
そこにはひとつの共通した特徴があります。
それは、
まだ完成していないもの。
ということです。
これから変化していくもの。
これから成長していくもの。
今までとは意味が変わっていくもの。
そして、
底知れない成長の可能性を秘めた、未知なるもの。
夢の子供は、
人間の心の中に存在する、より普遍的な「子供」を表しているのでしょう。
心の中にいる子供
夢の子供は、ときに
大人の常識によって決めつけ、封じ込めてきたもの
を表すことがあります。
どんな人の中にも、小さな子供がいます。
繊細で、傷つきやすく、
本当は愛されたい。
大事にされたい。
好きなことをしたい。
楽しいことに夢中になりたい。
そんな、とても素直な存在です。
けれど私達は大人になるにつれて、
「そんなことを言ってはいけない」
「わがままを言ってはいけない」
「もっとちゃんとしなければ」
と、その声を奥へ奥へと押し込めてしまうことがあります。
普段、お高くとまっているように見える人ほど、
まるでそんな願いなど持っていないかのように振る舞うこともあるでしょう。
そして長い間そうしているうちに、
自分自身でさえ、
本当は何を望んでいたのか
わからなくなってしまうことがあります。
夢に子供が現れたなら、
今使うべき物差しは、
世間の常識や誰かの期待ではなく、
あなたの心に住んでいる子供の声
なのかもしれません。
自分を大切にすると、誰かが困る?
人を大切にするあなたは、
自分の望む方向へ歩き始めようとすると、
「自分がこうしたら、あの人が困るのではないか」
「傷つけてしまうのではないか」
と考えることがあるかもしれません。
とくに、
あなたの優しさや助けを当然のように頼りにしている人がいるなら、
なおさらでしょう。
けれど、大きな視点から見れば、
あなたがいつまでも支え続けることよりも、
その人自身が自分の足で立つことを覚えるほうが、
本当の意味でその人のためになる場合もあります。
人はそれぞれ、
自分の人生の中で、自分の課題と向き合って生きています。
あなたが誰かの人生まで引き受ける必要はありません。
あなたの心の子供を喜ばせるもの。
そこには、
あなた自身を幸せへ導く方向が隠されていることがあります。
その小さな声は、
他人の期待や利己的な要求によって生まれた混乱からあなたを救い出し、
自分らしく生きる世界へ向かう道
を教えてくれるのかもしれません。
子供の夢は、何かを始める合図かもしれない
子供は、これから成長していく存在です。
そのため夢の中の子供は、
新しい決意や、
これから始まろうとしていること、
まだ小さくても未来へ伸びていく可能性を表すことがあります。
また、
「もっと遊びなさい」
「もっと喜びを大切にしなさい」
というメッセージを届けている場合もあります。
今取り組んでいることが、
単調で、つまらないものに思えているなら、
少し「子供」のやり方を取り入れてみてもよいでしょう。
どうしたら面白くなるだろう。
どうしたら人を笑わせられるだろう。
どうしたら驚かせられるだろう。
どうしたら自分自身も楽しめるだろう。
そんなふうに考えてみます。
仕事だからといって、
いつも「大変なこと」と固くとらえる必要はありません。
遊ぶように工夫し、
自分の力をもっと使える仕掛けをつくっていく。
夢中になってくると、
それまで思いつかなかったアイデアが湧いてくることもあります。
子供が遊びながら新しい世界を発見していくように、
私達もまた、
楽しむことで次の可能性を見つけていくのでしょう。
その子が見ているのは、まだ知らない明日
夢に現れた子供が、
あなた自身の幼い部分だけを表しているとは限りません。
その子は、
これからのあなた
なのかもしれません。
まだ経験していないこと。
まだ知らない自分。
これから育っていく才能。
今は想像できない、新しい生き方。
子供は、それらすべてを内側に抱えています。
大人になると私達は、
これまでの経験から未来を予測しようとします。
「以前もだめだったから」
「私にはできないから」
「今さら変わらないから」
けれど、子供は違います。
知らないものに興味を持ち、
新しい可能性へ手を伸ばし、
昨日とは違う今日を生きようとします。
だから夢の中の子供は、
こう伝えているのかもしれません。
未来は、まだ決まっていない。
あなたには、これから育っていく部分がある。
そして、
その可能性を信じる心を失わないかぎり、
あなたの中の「子供」は、
何度でも新しい未来へ向かって歩き始めるのでしょう。



コメント