夢の中で夢を見る

夢の意味状況

暗い部屋の窓辺に座る女性のシルエットが、外を見つめている様子夢の中で夢を見ている、
あるいは、目が覚めたと思ったのに、まだ夢の中だった――。

こうした夢は、
現実の中で

抜け出したいのに抜け出せない状態
問題が終わったと思っても、まだ続いている感覚
心の逃げ場が見つからない心理

を表していることがあります。

一度目が覚めたように感じたのに、
また同じような状況が続いている夢は、
心がかなり疲れているときに見やすい夢です。

現実でも、

もう終わったと思ったのに、また次の問題が出てくる
一区切りつけたいのに、なかなか区切れない
自由になりたいのに、責任や状況に引き戻される

そんな状態にあると、夢の中でも
「出口があるようで、出口がない」
という形で表れることがあります。


夢を見た夢の実例

仕事で疲れ果てたその日は、いつもより眠りが深かったように感じました。

気づくと私は夢を見ていて、どこかの館に閉じ込められていました。

外に出ようとドアを開けても、そこにはまた次のドアがありました。

そのドアを開けても、また次のドアがあり、無限に続いているようでした。

パニックになって泣き叫んだ瞬間、私は目を覚ましました。

夢だったことにホッとして、なんとなく外に出たくなり、ドアを開けました。

すると、そこにはまたドアがありました。

そのあと、私は本当に目を覚ましました。

この夢を見た当時、夢主は職場を退職したいと考えていました。

けれど、人員不足や抱えている仕事量の多さから、
なかなか退職を言い出せない状況にあったようです。

夢の中で、ドアを開けても開けても次のドアが現れるのは、
まさに

抜け出そうとしても、また次の責任や問題が現れる状態

を表していたのでしょう。

ドアは本来、
外へ出るためのものです。

けれど、この夢では、
ドアを開けても外には出られません。

出口だと思ったものが、
また別の閉じ込められた空間へつながっているのです。

これは、現実の中で

「辞めたい」
「もう限界かもしれない」
「けれど、今抜けたら迷惑がかかるのではないか」

という思いが繰り返され、
心の中で出口を見つけられなくなっていた状態を示していたのかもしれません。


目覚めたと思っても、まだ夢だった意味

この夢で印象的なのは、
一度、夢から覚めたと思ったところです。

夢だと気づいて安心したのに、
ドアを開けると、またドアがある。

これは、

解放されたと思っても、まだ問題の中にいる
終わったと思っても、心がまだ抜け出せていない
安心したいのに、安心しきれない

という心理を表しているように感じます。

現実でも、心が追い詰められているときは、
休んでいるはずなのに、休めていないことがあります。

寝ても疲れが取れない。
家に帰っても、仕事のことが頭から離れない。
自由な時間の中にいても、心だけはまだ職場に縛られている。

そんなとき、夢は
「まだ目覚めきれていない」
という形で、心の状態を映すことがあります。


登場人物がいない夢

この夢には、他の登場人物が出てきません。

夢主はひとりで館に閉じ込められ、
ひとりでドアを開け続け、
ひとりでパニックになっています。

これは、当時の夢主が抱えていた

孤独感
誰にも本音を言えない苦しさ
自分だけが出口を探している感覚

を表していたのかもしれません。

人が出てこない夢が悪いというのではなく、

閉じ込められた場所でひとりきりでいるのは、
「誰かに助けてほしい」
「状況をわかってほしい」
という気持ちが、かなり強くなっていた可能性があります。

また、

夢主は、仕事を辞めた現在、
このような夢を見ることは一切なくなった、といいます。

現実で逃れられないと感じていた状況から離れたことで、
心の中の「無限に続くドア」も消えていったのでしょう。

この夢は、
ただ怖い夢だったというより、

もう限界に近い
このままでは心が休まらない
出口を探す必要がある

と知らせてくれていた夢だったのかもしれません。


夢を見た夢は、心の閉塞感を映すことがある


「目覚めたと思ってもまだ夢だった」夢は、
現実の中で強いストレスや閉塞感を抱えているときに見ることがあります。

特に、

同じ問題が何度も繰り返される
辞めたい、離れたいのに言い出せない
責任感が強すぎて自分を後回しにしている
休んでいるのに心が休まらない

というとき、
夢の中で

「出口のない構造」

として表れることがあります。

この夢とは少し違いますが、
一度終わったはずの場面が、何度も繰り返される夢があります。

たとえば、以前「何度も死ぬ」の中で紹介した、
光浦靖子さんの夢も、そのひとつかもしれません。

夢から目覚める夢と、何度も死ぬ夢。
表面的な内容は違っていても、そこには

一度終わったと思ったのに、また続く
逃れたと思ったのに、まだ終わっていない
同じ恐怖や緊張が、形を変えて反復される

という共通点があります。

こうした夢は、恐怖そのものよりも、
心の中にある

「終わりたいのに終われない」
「抜け出したいのに抜け出せない」

という感覚を映していることがあります。

この夢を見たとき、
心はかなり正確に、
今の苦しさを知らせてくれているのかもしれません。


現実の中でも、ひとりで出口を探し続けていないか、
少し立ち止まって考えてみるとよいでしょう。

本当に必要なのは、
もっと頑張ることではなく、
安心して外へ出られる道を見つけることなのかもしれません。

夢の中で夢を見る体験は、心が現実との距離を取り直そうとしているときに現れることがあります。
「目覚める」という感覚そのものに注目したい場合は、
夢の中で目覚める
の記事でも、夢中夢について触れています。

ドアを開けてもまたドアがある、目覚めたと思ってもまだ夢が続いている。
このように、同じ構造が繰り返される夢については、
無限ループ
の夢も参考にしてみてください。

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