蟹座のあなたへ——「優しさ」と「責任感」の、その間で
蟹座(6月21日〜7月22日)
支配星:月
エレメント:水(感情・共感・つながり)
シンボル:蟹
家族愛・防衛本能・感情の殻とその内側の優しさ。
蟹座といえば「感受性豊か」なイメージが強いですが、
実は“有言実行の人”でもあります。
ギリシア神話にも表れるように、一度
決めたことを貫き通す、真面目さと強い責任感が備わっています。
そのため、「言ったことをやらない人」には厳しい目を向けがち、
自分にも言い訳を許さず、他人に対しても、たとえ口には出さなくても——
「その言い訳に、どんな意味があるというのだ」
という姿勢を取ってしまうことがあるかもしれません。
その強い倫理観は時に自分自身をも縛ります。
最初の決断に忠実であろうとするあまり、
状況が変わっても、柔軟になれない。
「こうすると決めたからには、最後までやらなければ」と思い詰めてしまう
のです。
また、蟹座は「人に尽くす」ことに長けていますが、
頼まれもしないうちから手を出してしまうと、
相手の自立の機会を奪ってしまうことも。
その結果、職場ではやらざるを得ない責任を抱え込み、
家庭では相手を依存的にさせてしまうかもしれません。
繊細で傷つきやすいとも言われる蟹座ですが、
それでも「人とつながりたい」という気持ちを持っています。
心を鎧で守りながらも、
あなた自身は「世界に心を開くつもり」でいるのです。
ただし——
「人からどう見られるか」を気にしすぎ、
他人の期待に応えるあまり、自分とは違う“演じた自分”を作ってしまう
とき、
本当の自分の気持ちや感性を犠牲にしてしまう
かもしれない、
内心は苦しくても「大丈夫」「気にしてない」と平然を装ってしまう
こともあるかもしれない、
その結果、心からつながれる相手を遠ざけてしまうことになってしまう
でしょう。
幸せになるには、
「世間の評価」より「自分の気持ち」を大切にすることが何よりも大事、
あなたの本能は、
実は正確に“違和感”をキャッチしている
ことが多いことに気づきませんか。
たとえば職場で、
誰かが「今のうちに○○の準備を始めよう」と言い出して、
あなたは「ちょっと違う気がする」と思っても、反対せずに黙っていた…。
結局、その場しのぎの判断が裏目に出て、
「最初に皆で段取りを決めるべきだった」と責められることに。
——あなたの直感は最初から正しかったのです。
「私はこう思う」とはっきり言えなくても、
「私にはこう感じられる」「こうするとこうなりそうな気がしてしまう」
というように、自分の気持ちを少しずつ言葉にしていきましょう。
そのプロセスは、あなた自身を癒すだけでなく、
同じように感じていても言葉にできなかった人にとって、大きな助けにもなります。
素直な気持ちを表現できるようになると、あなたの中に自然と自尊心が育ち、
「感情」は弱さではなく、人生を豊かにし、人とつながるための大切なものだと気づくでしょう。
感情はあなたに与えられた権利であり、
人生を楽しむための道具でもあるのです。
蟹座の人は、生まれつき優しく、思いやり深く、敏感です。
でもその資質を「損なもの」として扱うのではなく、「財産」として活かして
ください。
どんな星座にもいえることですが——
生まれ持った資質を活かすには、それなりの経験が必要です。
エゴによってそれを曇らせるのか、それとも愛によって光を与えるのか。
その選択は、あなた自身に委ねられています。



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