「請求者」は、“もう一人の厳格な自分”。/やりかけのこと、見て見ぬふりをしていた問題――それを精算しよう
夢の中で誰かに請求される、あるいは
お金を払うよう求められる場面は、
しばしば「心理的な負債」や「心残り」を意味します。
それは金銭ではなく、
・言うべきことを我慢してきた
・約束を果たしていない
・人との関係で“貸し借り”が残っている
といった“心の取引”に関することが多いのです。
夢の中で、芸能人の坂上忍さんが出てきました。
いつものラフな姿ではなく、ビシッとスーツに着替えて、お金を取り立てに行くのです。坂上忍さんはスーツ姿で一歩前に出ると、
「払えないの? だめでしょ!」
と、鋭い声で相手を追い詰めるように言いました。ちょっと緊張感のある空気。
彼に対し、どこかで「この人ってちょっとけちくさいよね」と思っていた節があって、
それが理由かどうかはわかりませんが、
目が覚めたときに、ふと「成金」という言葉が頭をよぎりました。
テレビでは率直に意見を言い、金銭管理にも厳しい人物として知られる坂上さん。
その彼がスーツを着て登場したのは、
夢主の中の「秩序を求める部分」や「現実的な良心」が目を覚ました
ということかもしれない、
「払えないの? だめでしょ!」こうした言葉で攻められるとき、
実際には他人の声ではなく、
あなたが自分に向けている言葉
であるかもしれません。
そして、請求者に遭遇した時の夢での緊迫感、
それは自分自身に課しているプレッシャー、
「人を責める」「完璧を求めすぎる」一面が強くなりすぎている
のかもしれません。
夢の印象の中で、「この人ちょっとけちくさいよね」と感じた――
この感情も、解釈の重要なポイントになります。
けちくさい=「細かすぎる」「余裕がない」「損得で判断している」
という心のイメージ。つまり、
夢主の中の“請求者”は、
本来は正義感の表れであるはずが、
「自分や他人に厳しすぎる」「少し疲れている」状態を映していた
可能性があります。
お金のやりとりの夢が出るとき、人はしばしば
「自分をもっと認めてほしい」「ちゃんと報われたい」
という思いを抱えています。
坂上さんがその“代弁者”として登場したのは、
あなたの中の正直さと葛藤が、もう一度見直されようとしているからでしょう。
夢の「請求」は、あなたを責めるためではない、
例えば、
・中途半端にしていることを一つ片づける
・気まずいままの人に、軽く連絡をしてみる
・長らく後回しにしてきた自分の願いに、少し向き合う
などのように、いまのあなたが
心を整理し、次のステージに進むために、清算に向かおう
としていることを意味します。
坂上忍さんのスーツ姿は、
「責任ある大人としての自分」を思い出すための象徴
であったのでしょう。
彼が伝えたかったのは、
“自分の価値を、きちんと受け取って生きよう”
ということかもしれません。



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