お願いだから、いい子にしてて。
「ペット禁止のアパート」=社会のルール・遠慮の象徴/「拾った猫」=守ってあげたい、小さくて健気なあなた。
私は、猫を拾って家に連れてきました。
でも、私のアパートではペットを飼うことができません。
大人しくさせて見つからないようにしようと思うのですが、
猫がにゃーにゃ―泣いてしまって、
私はダメだよ、となだめたり注意したりして、必死で隠そうとしました。
9歳の少女の夢です。どこか切なくも現実味のある光景ですよね。
もし、あなたが似たような夢を見たのだとしたら、それは
あなたの心の中で「守りたい気持ち」と
「隠さなければならない現実」がぶつかっている
ことを映し出しています。
ペット禁止の場所は、「制限」や「他人の目」「我慢」を意味し、
「こうしなければならない」「迷惑をかけてはいけない」という
社会的なルールや圧力を感じている
とき、こうした場面が出てきます。あなたはきっと、
人に気を遣いながらも、
本音の気持ち(猫=自由・感情・マイペース・直感)を大切にしている人なのでしょう。
拾ったという行為は、あなたが
自分の中の本音や感受性を見つけたということ。あなたは、
(こっちを見て、お願い見捨てないで)
と訴え、必死で生き抜こうとする自分の中の猫を見捨てることができない、
かといって
事情(制約)があって、それを育ててあげることができません。
現実世界においては、
その感情を“出してはいけない”と感じている心の防衛でもあります。
「こう思ってはいけない」「我慢しなきゃ」
でも、それでもどこかで大事にしたい――
そんな気持ちが、猫を“拾う”という形で夢に現れます。
猫が鳴いてしまうのは、あなたの心が「気づいてほしい」と訴えているサイン、
現実で言えなかった思い、不満、悲しみが、
鳴き声になって夢の中で響いているのです。
夢主は
「静かにして」「だめだよ」となだめます。それは
自分の感情を理性で抑え込もうとしていること、
夢主は
「感情(猫)」と「理性(自分)」の両方を演じているのです。
あなたの中の“猫”は、
不満やわがままではなく、
人間らしい温かい感情や自由への願いの象徴です。
何より、夢主は
鳴く猫をなだめながら、それでも離しませんでした。
その姿こそ、「自分の心を大切にしよう」とする気持ちそのものであるといえます。
この夢は、
人に迷惑をかけずに、自分の気持ちを守る方法を探している
という心の知恵を表してもいるでしょう。
少しずつ、自分の気持ちを安全に表現できる場所を作ることが、
この夢を癒す第一歩になるでしょう。
ペット 参照

私は、猫を拾って家に連れてきました。 

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