夢を語りたがる人/語らない人

夢を語らない人の心理を、静かに外を眺める後ろ姿で表したイメージ
夢の小さな哲学

夢を語りたがる人が、体験や感覚を人と分かち合う様子を表したイメージ「ねえ、聞いて。昨日こんな夢見たんだけど。
すごくない?」

こんなふうに、夢の話をしてくる人もいれば、

「夢?見たような気もするけど、覚えてない」
「俺、夢見ないからさ」

という人もいます。

今回は、「夢を語りたがる人」と
「夢を語らない人」の違いについて、
少し考えてみたいと思います。

夢を語りたがる人

― 共有することで、夢が完成する

夢を語りたがる人は、

誰かに聞いてほしい

話すことで整理したい

夢の意味を一緒に考えたい

という気持ちを持っています。

この人にとって夢は、
「自分の内側に起きた出来事を、外に手渡すもの」で、

語ることで、

感情がほどけ

記憶が定着し

夢が「体験」から「物語」になる

誰かに届いたとき、夢はひとつの形を持ちます。


夢を語らない人

― 夢を、内側で完結させる

一方で、
夢をあまり語らない人もいます。

「忘れた」
「特に何もなかった」

そう言いながら、
実はたくさんの夢を見ていることも多いのです。

この人にとって夢は、

誰かに説明するものではなく

分かち合う必要もなく

「自分の内側で役目を終えるもの」です。

夢は、
心の奥で静かに働き、
朝にはもう手放されている。


夢を語らない人は、

秘密主義

無関心

心を開かない

というわけではなく、

感情を言葉にする前に処理している

のです。

夢を「保存」しないだけ。

現実を生きるモードに、すぐ戻っている

という場合も多いでしょう。

語らないのは、
拒絶ではなく、完結なのです。


夢の扱い方は、
そのまま人との距離感を映しています。

語る人は、共有することで近づき

語らない人は、境界を保ったまま生きる

どちらも、
その人なりの安全な距離です。


誰かが夢を語らない人から、無理に

聞き出そうとしなくていいし、

解釈を押しつけなくていいのです。

夢は、
話されたときに意味を持つものもあれば、
話されないことで守られるものもあるから。

夢は、

その人が選んだ形で、
ちゃんと働いています。

どちらも、
自分に合った距離で
夢と生きているのです。

夢は、

説明されるためにあるのではなく

比べられるためでもなく

生きる人のそばで、静かに役目を果たしています。

語られなかった夢も、
確かに、心を通っていったのです。

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