超常的な現象?
夢で見た出来事が、後に現実となる
──そんな「正夢」を経験したことがある人もいるでしょう。
たとえば、自分の恋人の浮気が夢に出てきた後に実際に発覚したり、
あるいは友人の恋人の浮気を夢で見て、それが現実だったとわかるケースもあります。
こうした現象には、「テレパシー」的な要素を感じることもあるかもしれません。
しかし、ここではより現実的な観点から考えてみたいと思います。
それは、起こるべくして起こる
正夢が現実になる背景には、いくつかの要因が考えられます。
1. 見落としていた手がかりの結晶化
日中、
私たちは多くの情報にさらされていますが、
そのすべてを意識的に覚えているわけではありません。
何気ない仕草、表情、会話の端々。そうした無数の手がかりが、夢という形で結晶化し、
まるで未来を見通したかのような「正夢」になることがあります。
夢の中では、私たちは自分の意識のコントロールを手放しているため、
普段は気づかないようなことにもアクセスしやすくなるのです。これが、
潜在意識の力だといえるでしょう。
2. 過去の経験による推測
夢は、
過去の記憶や経験をもとに構築されることがあります。
ただし、ここでいう「過去」は、
昨日や数年前という限定された時間軸だけではありません。
言語を獲得する以前の、いわば「身体の記憶」が働いていることもあるのです。
たとえば、
誰かの病気の兆候を、わずかな表情や姿勢から無意識に読み取っていた場合、
それが夢となって現れたと考えることもできます。
正夢は予知ではない?
正夢が「未来を予測している」と感じたとしても、
それは天気予報のようなもので、当たるときもあれば外れるときもあります。
つまり、絶対的な予言ではなく、
いくつもの情報が重なった結果として、たまたま現実と一致した
──そう捉えることが自然です。
また、
あなた自身の共感能力が高く、
親しい人に起きた出来事を敏感にキャッチしやすいタイプである可能性もあります。
こうした感受性の強さが、夢の中で現実を先取りするような体験につながるのかもしれません。
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