「先祖とのつながり」や「見守り」/死への恐れと、命への肯定が同時に働いている?
「仏壇」は、自分と家族、先祖を繋ぐところ、
こちらの世界とあちらの世界を繋ぐ境界
の両方を象徴します。
ただ、
「弔い」「供養」を目的とする仏壇の雰囲気は、
厳かな中にも、どこか暗く「悲しい」イメージが付き纏うもの、それが
夜ともなれば、物も音にも不吉な感じを増幅させます。
母方と父方、それぞれの祖父母の家で
同じ夢を見ました。どちらの家でも、
仏壇のある畳の部屋で寝るのが決まりでした。
普段生活している家には仏壇がなく、小さかった私は仏壇を
“神聖で少し怖いもの”と感じていました。特に、仏壇の正面で眠る夜は、
見えない視線を感じるような、静かで張りつめた空気がありました。
そのためか、死神らしき影の夢を見たこともあります。
仏壇の夢は、
ルーツとのつながり
守られている感覚
受け継いだ価値観
見えない存在への畏怖
が揺らぎながら働いているときに見ることがあります。
ですが、
子供のころ、こうした夢を見るのは、
自分の世界や親族とのつながりということ以上に、
まだよくわからないもの
に対する恐れや不安のほうが強く働き、それが
自分を取り巻く世界にマイナスの想像を働かせていることもあるでしょう。



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