自分自身を確かめる/「これが私」と認める/自分の持つものに価値を見出す
名前は、単なる呼び名ではありません。
夢の中ではしばしば、
「私は誰なのか」「私はこれでいいのか」
という、自分自身についての認識を象徴します。
そのため、夢の中で自分の名前を書くことは、
自分という存在を表し、確かめようとしている
時に見ることがあります。
名前=自分自身、アイデンティティ
書く=形にする、示す、認める
と考えるとわかりやすいでしょう。
自分の名前を書く夢
名前を書くという行為には、もう一つ、
「これは私です」と、自分の存在をそこに置く
という意味があります。
ですから、この夢を見る時には、
自分の考えを表に出そうとしていたり、誰かとの比較の中で自分らしさを意識していたり、何かについて「自分はどうしたいのだろう」と考えていることがあります。
また、何に名前を書いていたのかによっても意味は少し変わります。
書類や申込書なら、何かを引き受けることや決断。
名簿なら、その場所や集団に属すること。
作品などに名前を書くのであれば、自分の表現したものに責任や誇りを持つこと。
こうした意味が重なる場合もあるでしょう。
人と一緒に名前を書いていた夢
私は、他の人たちと一緒に自分の名前を書いていました。
近くの人はローマ字やカタカナで名前を書いていて、「なんだか書きにくそうだな」と感じました。
現実では、ローマ字やカタカナの名前を「格好いいな」「素敵だな」と思っているにもかかわらず、です。
反対に、現実では自分の名前をあまり好きではないのに、
夢の中では、自分の名前を見て「漢字でよかった」と思えたのです。
この夢で興味深いのは、
現実で魅力的に見えているものと、夢の中で心地よく感じたものが逆転している
ところです。
現実では「格好いい」と思えるローマ字やカタカナの表記も、夢の中では「少し書きにくそう」「自分には馴染まないもの」として映っています。
一方で、普段はあまり好きではないという自分の漢字の名前には、
「これでよかった」という安心感
がありました。
これは、他人との比較を通して、
自分がもともと持っているものの良さに気づいた
ことを表しているのかもしれません。
「格好よさ」よりも、自分に馴染むもの
私たちは、ときどき人の持っているもののほうを魅力的に感じます。
名前も同じで、響きや文字、表記の仕方を見て、
「こんな名前だったらよかったのに」
と思うことがあるかもしれません。
けれど夢の中では、そうした外から見た格好よさよりも、
自分に馴染んでいること、自分でいられること
のほうが大切だったのでしょう。
今回の夢では、漢字で書かれた自分の名前が、夢主にとって「昔から自分と一緒にあったもの」「自分を自分として認識できるもの」として感じられたのではないでしょうか。
漢字そのものが必ず「深い意味」や「歴史」を象徴するわけではありません。
ただ、この夢の場合には、他の表記と比べたことで、漢字の名前に
自分の土台や、自分らしさ
を感じた可能性があります。
自分の名前を好きになれない人が見る夢
夢主は、普段は自分の名前をあまり好きではないと語っています。
それなのに夢の中では、
「この名前でよかった」
という感覚が生まれました。
夢というのは、ときどき、日中には気づかなかった心の変化を、このような小さな逆転として見せてくれることがあります。
もしかすると最近、
「自分もそれほど悪くない」
「人と違っていても、これでいい」
と思えるような出来事があったのかもしれません。
自分ではまだはっきり意識していなくても、心の奥では少しずつ、
ありのままの自分を認め始めている
のでしょう。
名前を書く夢は、
「これが私」という感覚を取り戻していく夢
でもあります。
人と比べて自分を変えようとするより、すでに自分が持っているものの中に、安心できるものや誇れるものを見つけてみてください。
この夢は、
今の自分を、もう少し肯定してもいい
という心からのメッセージなのかもしれません。



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