大きな努力や体験/報酬よりも心の重さ
一億円という金額は、現実ではそうそう手にできない(;´∀`)ほどの価値。
この夢は、
それほど大きなことをやり遂げた、という心の反映
であるといえます。
心霊スポットに誘われる、俺は嫌だと言った。
でも無理やり連れていかれ、
友達と一緒に“ゲームのようなもの”に参加させられた。
幽霊から逃げ切れば一億円もらえる、それがゲームの内容だった。
幽霊が見える眼鏡を渡され、俺は必死に逃げたけれど、
途中で友達が死んでしまう、
最後は約束通り、みんなで一億円を手にしたけれど、誰も喜ばなかった。
お金を得る、という明確な報酬が示されていながら、
夢主は喜んでいません。
仲間が犠牲になり、みんなが泣く中で報酬を手にした――。
そこには、達成したけれどうれしくない、何か大切なものを失った気がする、
という複雑な感情がにじんでいます。
夢主がその日、現実に手にしたのは、
100円のお小遣いでした。でも、子どもの心には“大きな責任を果たした日”として残った、
夢の中の一億円は、その体験の重み
を表しています。
この夢には、
—“報酬を得ても心が満たされない”という心理的テーマ
を表れています。
がんばっても報われないことがある、
そんな世界を垣間みたのかもしれないし、
“がんばった自分”を肯定しつつも、
ほんとうに欲しかったのはお金ではなく、安心や笑顔だった、
ということかもしれません。
達成感より、心の疲れや寂しさの方が大きかった
ということなのでしょう。
私たちは、ときどき「結果」や「報酬」で自分の価値を計ろうとしてしまう、
でも、心の中が静かに満たされる瞬間こそ、いちばん大きな報酬なのかもしれません。



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