夢の中で「嘔吐物(吐しゃ物)」を見たり、床や道路に吐いた跡が広がっていたりすると、目覚めたあとも嫌な感覚が残りやすいものです。
ただ、この夢は“汚い夢”というよりも、心の中で起きている変化が、強い映像として現れていることがあります。
嘔吐物の夢が象徴するもの
嘔吐は、体が「もう受け入れられない」と判断したものを外に出す行為です。
夢でも同じで、嘔吐物は次のような象徴になりやすいです。
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ため込みすぎたストレス
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飲み込み続けた感情(怒り・悲しみ・不満)
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無理して受け入れてきた環境や人間関係
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消化しきれない出来事・記憶
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生理的に「受けつけない」感覚
つまり、心が限界に近いとき、あるいは限界を超えたときに、強いイメージとして現れやすいのです。
「汚れ」を見せる夢は、心のSOS
嘔吐物が道路や床など“公共の場所”に広がっている夢は、
あなたの内側の問題が、もう隠しきれないほど溢れていることを示す場合があります。
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本当は嫌なのに我慢している
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誰かに気を遣いすぎている
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正しくふるまおうとして疲れ果てている
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片づけても片づけても終わらない気持ちがある
「見たくない」「感じたくない」ものほど、夢はあえて見せてくることがあります。
掃除する夢は「取り戻そうとする力」
夢の中で私は、2人の人から合計10万円を渡され、自由に使っていい、
と言われました。
けれど「これは返さないといけないお金だ」と感じています。子どもと出かけながらも、心のどこかで落ち着きません。
荷物を預ける倉庫のような場所があり、他の人たちも次々と荷物を預けに来ます。
私はいったん荷物を預けて次の場所へ向かいますが、途中で「もうすぐ相手が来るかもしれない」と思い、ひとりで倉庫へ戻ることにしました。そこへ1人が現れ、お金を渡します。
相手は「返さなくていい」と言ったのに、私はどうしても返したくて、結局その人は受け取ってくれました。残りの5万円を持ったまま子どもを迎えに行くと、姉が
「その5万円も返さなくてよくなるよ」
と言います。理由がわからないまま待っていると、今度は
「その人が事故に遭ったから、返さなくてよくなる」
という話が出てきました。
でも事故の知らせが来たわけでもなく、ただ、よくわからないまま時間が過ぎます。いったん倉庫の休憩室で休み、戻ってくると――
道路が嘔吐物でひどく汚れていました。「休憩している間に、事故か何かが起きて、こうなったのかもしれない」
そう感じた私は、子どもたちと一緒にティッシュで掃除を始めます。子どもが嗚咽しながら
「5万円が返せないから、せめて掃除を」
と言い、私も最悪だと思いながら、一緒に必死で片づけていました。
この夢の場合、嘔吐物とは
「受け取ることへの申し訳なさ」や「返せないことへの不安」が、強い映像になって表れた
可能性があります。
そして嘔吐物の汚れを掃除する場面は、罪悪感を“後始末”で埋め合わせようとする心の動きだったのかもしれません。
嘔吐物が出てきたあとに掃除しているなら、そこには救いがあります。
掃除は、夢の中では
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事態を立て直す
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失った安心感を取り戻す
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後始末をして前へ進む
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自分の尊厳を守る
といった“回復の行動”を表します。
ただし、掃除しているあなたが泣いていたり、嗚咽していたりする場合は、
「もう頑張り方が限界」というサインでもあります。
「自分が吐く」のか「吐いたものを見る」のか
自分が吐く夢
気持ちを抑え込むよりも、外に出す必要がある時期です。
本音を言えない状態、限界まで耐えている状態のときに出やすい夢です。
吐いたものを見る夢
あなた自身が吐いていなくても、周囲の誰かのストレスや感情を受け取りすぎている可能性があります。
「人の感情の後始末」をしている人にも出やすい夢です。
あなたは最近、何かを我慢していないでしょうか。
誰かのために頑張りすぎていないでしょうか。
嘔吐物の夢は、気分の悪い映像ですが、
ここまで耐えてきた
よくやってきた
もう少しだけ休もう
という、心からのメッセージかもしれません。
少しでも「嫌だ」「苦しい」という感覚があるなら、
その感覚を無視しないことが、回復への第一歩になります。
嘔吐物(吐しゃ物)が出てくる夢は、「不快な汚れ」として現れ、後始末を迫られることがあります。
→ 汚れたもの/汚れを落とす夢の意味



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