清めの声が、呪縛に変わる
お経の夢は、心を静める「祈り」の象徴とされます。
しかし、ときにその声が重く響き、苦しさや圧迫を感じることも
あるかもしれません。
もし夢の中の「お経」が、あなたを包み込むどころか
心を締めつけるように響いていたなら、
それは「誰かの価値観に支配されたくない」という、あなた自身の魂の叫びかもしれません。
夢のお経が心地よく響く、癒されたと感じるなら、
心の疲れが浄化され、落ち着きを取り戻している、
自分を見守る存在がそばにいる、(ご先祖、見えない支え、導きの力)
自分の本当の心の声に戻る、本質に帰るプロセスが進んでいる
ことを告げているでしょう。
「仏教」という視点では、
積んできた善意や行いが夢主の魂や心を守ろうと働いている、
という読み解き方もできます。
生死の境にあった方が目覚めたとき、「お経(重なり合う祈りの響き)が聞こえた」
と言われることもあります。
魂が導かれるようにお経が響く夢は、心の深い回復を象徴します。
お経の部屋が地下にある。そこに3年くらいいる人もいる。みな、お金目当てで
自分から望んでくるのだ、と言われた。
いってみると、確かに人がいて、お坊さんが お経をずっと唱えている。
私達は、その部屋にいるだけでよく、部屋は明るい。本を読んでても何をしててもよいが、とにかく
音量が大きいし、お経が耳に入ってくるのが苦痛過ぎて、30秒くらいで出てしまった。
本当のところ、みんなしまいに頭がおかしくなって、
言いなりになってしまうようだった。
この夢でのお経については、以下の3点が解釈のポイントになるでしょう。
一つ目は、
「聞かされる」=誰かの正しさを無理やり受け入れさせられている
という気持ち、
“善”や“正義”の名のもとに支配しようとする力、規律や理屈に束縛される感覚
見かけ上は精神性でも、実態はコントロールや圧迫である
二つ目に
「地下で聞く」=→ 心の奥深くに入り込む精神的影響
心の内部まで何かが侵入する、自分の精神が侵される危機感。
三つ目に
「大音量で苦痛」= 精神的ノイズ/善意の過剰/過干渉
「正しいこと」を過剰に押し付けられる、人の価値観に巻き込まれる不快感
精神的スペースを奪われ、本来の“祈り”が、“圧力”に変わってしまった状態を示しています。
「30秒で出た」というシーンは、夢主が
感性が鋭く、異物にすぐ気づいて距離を置ける力があることを示しています。
直感と
「周囲の意見や空気に呑まれたくない」、「自分の精神を守りたい」
という強い心を持っています。
全体を通し、この夢は、
同調圧力、集団心理、楽な道、お金をくれる誘惑、その中で自分を失う危険
を象徴しています。
ですが、
夢主はその構造を見抜いて立ち去ることができたのであり、これは
精神が健全で、異質な圧力に流されない心の表れといえます。



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