あれ。。。私だけ?/何かに気をとられている間にも、時間や身近な人生は先へ進んでいる。/注目に値する、価値ある洞察をしている
夢の中で、
一緒に歩いていた人が先へ行ってしまう。
気づいたら、自分だけがその場に残っている。
みんなについていけず、取り残されてしまう。
そんな夢を見ることがあります。
「置いていかれる」というと、
見捨てられたような寂しい夢に聞こえますが、
相手が意図的に自分を置いていったわけではない
こともあります。
自分が何かに立ち止まった。
別のことに気を取られていた。
考え込んでいるうちに、周囲が先へ進んでいた。
そんな場合の「置いていかれる・取り残される」は、
自分と周囲との時間や歩みの違い
を表していることがあります。
◆周囲だけが先へ進んでいるように感じる
取り残される夢は、
周囲の人が次々に先へ進んでいるように見えるときにも見ることがあります。
人が新しい仕事を始める。
結婚する。
環境を変える。
何かを決断する。
そんな姿を見ながら、
「自分はまだここにいる」
と、ぐずぐずしていていたように感じてしまうかもしれない、
けれど、
必ずしも自分の歩みが間違っているわけではありません。
人にはそれぞれ、
立ち止まって考える時間と、動き出すタイミング
があります。
夢から
「急いで追いつけ」と言われているのではなく、
今、自分がどのような時間の中にいるのか
を気づかせている可能性もあります。
◆何かを考えている間に、みんなが先へ行く夢
自分が何かを考えたり、
誰かと話したり、
気になるものに立ち止まったりしている間に、
一緒にいた人たちが先へ進んでしまうことがあります。
それは、
考えることに意識を向けている間にも、現実の時間は流れている
という感覚の表れかもしれません。
大きな問題について考えている。
答えの出ないことを考え続けている。
すると、ときには、
大きすぎることを考えている間にも、身近な人生は先へ進んでいく
ということがあります。
考えることが悪いということではないのです。
目の前にある時間や、
一緒に歩いている人たちとの時間も、
同時に流れている、ということの
両方を、
一つの場面の中で見せているのかもしれません。
置いていかれる夢の実例
新年、娘と孫と一緒に駅を歩いていました。
駅ビルで議員さんを見かけた私は、「最近、世界情勢や経済について考えるのですが、複雑すぎて、どうしたらよくなっていくのか対策が浮かびません」と質問してみました。
その議員さんとの話が終わったあと、別の議員さんにも話を聞いてみようと立ち寄っているうちに、娘と孫は先へ進んでしまい、私は一人取り残されていました。
この夢では、娘たちが夢主を置き去りにしようとしたわけではありません。
「私」自身が立ち止まり、世界や社会について考え、誰かの考えを確かめようとしている間に、身近な人たちはそのまま先へ進んでいたのです。
「私」もまた、それを深刻な「見捨てられた」という出来事として受け止めてはいません。
むしろ、
自分が何かに意識を向けている間にも、身近な人生は静かに動き続けている
という場面だったのではないでしょうか。
◆取り残されたからこそ、見えるものもある
「取り残される」という言葉には、
どうしても悪い印象があります。
ですが、夢においてそこには
人と同じ速度で進まなかったからこそ、そこで経験できること
が描かれていたりします。
先ほどの夢にも続きがありました。
「娘たちと離れたあと、
私は本屋で、手にしていた陶器のマグカップを、
誰かが誤って割らないよう安全な場所へ置き直しました。
そのあと公園へ出ると、
トウモロコシを持って立っている人々が光に照らされていて、
「素敵な一枚が撮れそう」
と感じます。
そして最後には、
昔、自分に意地悪をした人たちの姿を見つけ、
怖い気持ちを抱えながら振り返ってみる、でも
誰もこちらを気にしていなかった。」といった物語が描かれていました。
もし娘たちと同じ速度でそのまま歩いていたなら、
夢の中の「私」は、
これらの場面を経験しなかったことになります。
取り残されることは、
ただ「遅れる」ということではなく、
人とは違う場所に立ったことで、自分に必要なものを見る時間が生まれる
ことでもあるのでしょう。
◆自分のペースで進んでいる
現実では、周囲についていっていないと思うとき、
「もっと急がなければ」
と焦ることがあります。でも、
人と同じ速度で進むことだけが、
前へ進むことではない、
ともいえます。
それは、あなたが
他の人なら当たり前に通り過ぎていく瞬間に
立ち止まって考え、
何かを確認し、
興味を抱いた
ということでもある、
そうした時間も、
人生の一部です。
取り残される夢には、
周囲と自分の歩幅が今は少し違っている
ということが表れている場合があります。
それが焦りを伴っていたなら、
周囲との違いを気にしているのでしょう。
反対に、
一人になってもそれほど不安ではなかったなら、
自分なりの時間を過ごすことを、
心のどこかで受け入れ始めているのかもしれません。
◆置き去りにされる夢との違い
「置いていかれる・取り残される夢」と、
「置き去りにされる夢」は、
似ているようで少し性質が違います。
置き去りにされる夢では、
相手が自分を置いていったこと、
自分を連れていかなかったことが印象に残りやすく、
見捨てられる不安や、人間関係の距離
がテーマになることがあります。
一方、
置いていかれる・取り残される夢では、
誰かが悪いわけではなく、
自分が立ち止まっているうちに、
いつの間にか周囲が先へ進んでいた、
ということがあります。
こちらでは、
人間関係そのものより、
自分と周囲との時間、速度、関心の違い
が重要になります。
「誰に置いていかれたか」よりも、
なぜ自分はそこで立ち止まっていたのか
を思い出してみると、
夢の意味が見えてくることがあります。
取り残されたように感じても、
人とは違う場所で、
考えたり、
気づいたり、
これまで見えなかったものを見つけたりしていることがあります。
周囲と同じ速度で進まない時間にも、その人なりの意味があります。
この夢は、
今、自分が何に着目し、そこに何を見出だそうとしているのか
を知らせている夢なのかもしれません。
関連記事は下に示しましたが、
「待つ夢」は自分のタイミング、「置き去りにされる夢」は相手との関係、「置いていかれる・取り残される夢」は周囲との速度差
と考えるとわかりやすいかと思います。
また、誰かが意図的に自分を残して去っていったことが強く印象に残るなら、取り残される夢というより、「置き去りにされる夢」として見たほうがよいでしょう。



コメント