表に見えている態度と、本当の思惑は同じとは限らない
駆け引きというと、相手をだましたり、出し抜いたりすることを思い浮かべるかもしれませんが、
それだけではないでしょう。
相手の言葉や態度をそのまま受け取るのではなく、
「本当は何を考えているのだろう」
「次にどのような行動を取るのだろう」
と、その奥を読もうとしているときに見ることがあります。
相手の性格や出方を読み、自分が傷つかないように備えることや、表には出せない本心を守ることも、ひとつの駆け引きです。
駆け引きをする夢の基本的な意味
駆け引きの夢には、
- 相手の本心が見えない
- 言葉をそのまま信用してよいのかわからない
- 自分の考えをすべて明かせない
- 相手の出方を見てから動こうとしている
- 不利にならないよう、先回りして備えている
といった心理が表れることがあります。
現実で誰かと争っているとは限らず、
家族や友人、職場の人など、身近な相手に対して、
「この人は、こう言っているけれど、本当は違うことを考えているのではないか」
と感じているとき、
自分自身もまた、本音をすべて見せず、その場に合った振る舞いをしているのかもしれません。
夢は、そのような表面からは見えにくい心の動きを、追跡や潜伏、裏切り、救援などの物語にして見せることがあります。
相手の裏切りを見抜いている夢
信用したい気持ちと警戒心の両方を抱えていることを表していた
可能性もあります。
相手に魅力を感じたり、親しくしたいと思ったりしながらも、
「この人は、最後までこちら側にはいないかもしれない」
「いざとなれば、自分の都合を優先するだろう」
と、心のどこかで察しているのです。
ただし、夢の中で相手の裏切りを最初から見抜いていたなら、無防備に振り回されているわけではありません。
相手の性質を理解し、何が起きても対処できるよう、すでに心の準備をしているのでしょう。
この夢は、裏切られる不安だけでなく、夢主の持つ観察力や先を読む力も映しています。
駆け引きに勝つ夢
相手の考えを先に読み、危険を回避する夢は、現実でも状況を冷静に把握できていることを表す場合があります。
表向きには何も気づいていないように振る舞っていても、心の中では、
「おそらく、こうなるだろう」
と予測しているのかもしれません。
ただし、勝ち負けが強く印象に残る夢なら、相手より優位に立ちたい気持ちや、絶対に不利になりたくないという緊張が強くなっていることもあります。
うまく切り抜けられたかだけでなく、夢の中で安心していたのか、最後まで気を張っていたのかも振り返ってみましょう。
駆け引きに負ける・出し抜かれる夢
相手に先を越されたり、出し抜かれたりする夢は、
「自分の知らないところで、何かが進んでいるのではないか」
という不安を表すことがあります。
現実の相手を疑っているとは限りません。
状況を十分に把握できていないことや、決定権を他人に握られていることが、夢の中で「負ける」という形になっている場合もあります。
また、何でも先回りして考えようとして疲れているときにも、このような夢を見ることがあります。
敵の中に味方がいる夢
敵だと思っていた集団の中に、自分を守ってくれる人がいる、
このような夢は、
- 不利に見える状況にも理解者がいる
- 表には出なくても、密かに助けられている
- 完全に孤立しているわけではない
- 意外な人が自分の側に立ってくれる
ことを表す場合があります。
人の立場は、外から見ただけではわかりません。
周囲に合わせて自分を追うふりをしながら、実際には逃げ道を作ってくれる人もいるでしょう。
このような夢は、敵と味方を簡単に分けることのできない、複雑な人間関係を映しているとも考えられます。
裏切った相手を助ける夢
自分を裏切った相手が窮地に陥り、その人を助ける夢には、夢主の複雑な感情が表れています。
相手の性質や弱さをわかっているため、傷つけられたからといって、完全には見捨てられないのでしょう。
それは、相手に甘いということではありません。
「この人は、こういう人だ」
と理解したうえで、それでも必要なときには手を差し伸べるという、ひとつの関わり方です。
また、勝手に見える相手にも弱さや事情があり、無理を続ければ、いつか行き詰まることを感じ取っている場合もあります。
夢主は、「傷つけてくる人だから悪い人」と単純に決めるのではなく、その人の危うさや破綻まで見ているのかもしれません。
実例―裏切りを見抜きながら、相手を見捨てない
ルパン三世の夢を見ました。テレビで見た内容だと思っていたのですが、思い出してみると、実際にはない内容でした。
アニメではなく、実写版のようでした。
ルパンが、いつものように不二子ちゃんに裏切られます。
でも、ルパンは最初からわかっていて、何か仕込んでおいたのでしょう。「それじゃあね」と言って去っていく不二子ちゃんは、途中で倒れ、結局ルパンが介抱するのです。
また、ルパンを探しに来た一味がアジトの地下室まで入り、探し回ります。
しかし、その中にはルパンの仲間がいて、「ここにもいません」と言い、ルパンたちをかくまってくれました。
この夢には、いくつもの駆け引きが描かれています。
不二子はルパンを裏切りますが、ルパンはそれを最初から見抜いています。
ルパンは何も知らずに傷つけられたのではなく、相手がどのように行動するかを予測し、あらかじめ手を打っていたのでしょう。
ところが、相手を出し抜いて終わりではありません。
倒れた不二子を、最後にはルパンが介抱しています。
ここには、
相手の裏切りを見抜くことと、その人を完全に見捨てることは同じではない
という複雑な心の動きがあります。
不二子が自分の利益を優先して動くことも、その結果、自分自身が危うくなることも、ルパンは知っていたのかもしれません。
さらに、ルパンを探しに来た人たちは、表向きには追っ手です。
しかし、その中にいた仲間は「ここにもいません」と報告し、ルパンを守りました。
一見すると敵に見える人が、実は味方だった
というぐあいで、この夢では、
- 味方に見える不二子が裏切る
- 敵に見える一味の中に味方がいる
- 裏切りを見抜いたルパンが、裏切った相手を助ける
という、表と内側が入れ替わるような展開が続いています。
誰が敵で、誰が味方なのかは、表面的な態度だけではわかりません。
ただし、夢の中のルパンは、その複雑な状況に翻弄されてはいませんでした。
相手の性質を読み、危険に備えながらも、自分なりの情や優しさを失っていません。
この夢に表れているのは、人を疑う心というより、
相手をわかったうえで関わる、大人の知恵
なのではないでしょうか。
駆け引きの夢が伝えていること
駆け引きの夢は、「誰も信用してはいけない」と告げているとは限りません。
表面上は敵に見える人が、陰では自分を守っていることもあります。
反対に、親しく魅力的な人が、自分の都合を優先することもあります。
大切なのは、相手を敵か味方かに決めつけることではなく、
その人の性質や事情を見ながら、自分の立場を守ること
なのでしょう。
相手の本心が見えにくい状況にあっても、夢主は思っている以上に、その人の性質や次の動きを見抜いているのかもしれません。
駆け引きの夢は、あなたの中にある観察力・直感・先を読む力を映しています。
そして、すべてを見抜いたうえで、どのような態度を選ぶのか。
そこに、その人らしい知恵や優しさが表れているのでしょう。



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