もしもシンデレラが自分を醜いと思っていたら③

その後も、シンデレラは静かな裏山で過ごす時間をなるべく作りました。

シンデレラは、少し知識が身に付くとベビーシッターなどの仕事を紹介してもらい、その分人に頼んで勉強を教えてもらうようになりました。

ただ、相変わらず静かに過ごせる裏山は好きで、行かない日はめったにありませんでした。

シンデレラは、あの日出逢った少女は本当は存在しないか、妖精がからかっているのかもしれない、とも思っていました。

それでも、もう一度あの少女に会いたい、そしてもっと仲良くなりたいという気持ちは変りませんでした。

毎日のように裏山を散歩しましたが、あの日以来、少女は姿を見せませんでした。

もう会えないかもしれないと諦めかけていたその日、その少女は現れました。

その日はあの時と同じように沼地が虹色に光って見えました。

その日の少女はいつかのように笑ってはいなくて、少し悲しそうな顔をしていました。

そして、洋服はあの日よりももっと酷く汚れていました。

シンデレラは敢えてそのことには触れず、知っている歌を教えてあげたり、学んだことについて語りあいました。

少女はとても賢く、シンデレラの教えたことの殆どを理解しましたが、名前を尋ねると何故か黙ってしまうのでした。

「あなたはきっと小さなエルフなのね」シンデレラはそういって、今度会うまでに名前を考えてあげると約束しました。

そして、シンデレラには姉達からもらえるお下がりならいくらでもありましたので、少女に自分の服を着せてあげました。

そして、今度はもっと綺麗な服をもってきてあげるということも約束しました。

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