「常識外」。でも人間的な魅力を感じる/
夢のストーリーの中に、ちょっと変わった人物が登場することもあります。
ある人の夢には、「時々舌を出して、街を歩き回るおばさん」が登場し、
夢主は、その人を「ぺろんおばさん」と名付けていました。
ペロンおばさんのような変人は、あなたの中の、
人からは理解されがたい側面。
「ユニークな」「おバカな」「非常識」「風変りな」・・いろいろな受け止め方ができると思いますが、
こうした「変わり者」は、誰の中にもいます。
私たちの精神や感覚、感情の有様は、外側から捉えることができませんが、
誰の中にも、その外見からは伺い知ることのできない
自由な精神があります。
そうした側面はまた、
世風に染まらずいてくれる、
という意味において、あなたがどんな状況に置かれても、変わらず
「イキイキと生きている」側面であるともいえます。
世間の声などどこ吹く風、
変人と笑う世間のほうが、「一般論」とか「規範」に縛られて、つまらない生き方を強いられているだけ
で、時折「あいつは変わっている」と言われた人が、一世を風靡させることがあります。
あなたの心の中でも、同様のことが起きているのかもしれません。
実は、
上記の夢には、「ぺろんおばさんは、実は研究者であった」という展開があります。
そうわかったのは、おばさんが警官に呼び止められ、尋問に答えていたからです。
ぺろんおばさんは、
夢主の規範意識に疑問符を投げかける人物
であったのかもしれません。
夢主がこの夢を見たときというのが、
「これまで考えたことなかったけれど、ひょっとしたら
こういう方向もありなのかもしれない」、と相談をもちかけてきた時期であったので、
夢主は
これまで見向きもしてこなかった側面に光をあて考えている
のかもしれません。
あなたの夢に登場した変人も、何かを語っていたかもしれない、
今まで声を発しなかった人が、びっくりするようなことを語り始める
としたら、
かつての自分なら絶対に選ばなかった選択肢を、自ら選んでいくことになる
のかもしれません。
夢の変り者は、
常識の中で生きている人からすれば、常識の外側にいる人物です。
そうした人物に関心を向けていたあなたは、
いま、ある思い込みから解放され、
古い方法論や小さな価値観にこだわる気持ちが薄れている、もしくは
いろいろなやり方を取り入れる心の余裕が生まれているのでしょう。そして
他者への理解力が高まり、
人を区別することなく、透明な心で受け止められるようになっているのかもしれません。
**上記に紹介した夢に登場する人物は、
トリックスターのはたらきそのものなのですが、このトリックスターについては、
別頁「夢の「変人」は、トリックスターかも」で記述しています。
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