直す・修理する

金色の継ぎ目で修復された金継ぎの皿
夢の意味行為

原因を探ってみる必要がある/元通りではなく、新しい形で立て直す

手袋をしてパソコンに向き合い、作業する男性

何かを「直す」「修理する」夢は、

長い時間の中で傷ついてきた部分や、失われた力を、

もう一度使える状態へ戻そうとしていることを表します。

それはもう壊れてしまった、と諦めていたもの。

失ったことを受け入れようとしていたもの。

けれど、あなたはそこに、

まだ残っている生命力を感じ取ったのかもしれません。

問題を修復しようとしていること。

いまのあなたの世界には、

一応は機能しているものの、

少し注意を向けたほうがいい状況があるのでしょう。

人間関係かもしれません。

仕事や生活の仕組みかもしれません。

あるいは、自分自身の考え方や心の状態かもしれません。

夢の中でうまく修理できたなら、

現実でも、その問題を改善していくための方法が

見つかり始めている可能性があります。

修理するためには、まず、

「どこを直せば、動くようになるのか」

を見つけなくてはなりません。

原因がわからなければ、

どこに手を加えればいいのかもわかりません。

けれど、そのポイントさえ見つかれば、

ほんの少し調整するだけで、

物事が再びスムーズに動き始めることもあります。

ずっと考えていたこと。

悩み続けてきたこと。

それを解決するための

具体的な入り口が見えてきた。

それだけでも、問題のかなりの部分は

すでに解決へ向かい始めているのかもしれません。

ただし、

問題への取り組み方はひとつではありません。

あなたが思っているよりも、

ずっと簡単なことで改善できることもあります。

ところが、そのときにはそう思えなくて、

必要以上に深刻に考えたり、

焦って何とかしようとしたりして、

かえって問題を複雑にしてしまうことがあります。

本当なら簡単に直せたものを、

いじりすぎて、

自分では元に戻せなくしてしまうこともあるでしょう。

簡単には直らないように見えても、

実は自分が勘違いしていただけだったり、

誰かの手を借りれば、

あっという間に解決することもあります。

だからこそ、

少し距離を置いたり、

違う角度から見てみたりすることも大切です。

「こうに違いない」という思い込みから離れてみること。

それによって、

意外な解決方法が見えてくることがあります。

えてして問題を大きくしてしまうのは、

早く解決しなければ、と先走ったり、

「人に話してもわかってもらえない」と思い、

一人でその問題の中へ入り込みすぎてしまうときです。

自分では、

表から裏まで知り尽くしていると思っている状況でも、

あらためて眺め直してみると、

思いがけない発見をすることがあります。

一方で、

すべてを理解しようとしないほうがいい場合もあります。

仕組みを知ろうとして分解し、

もとに戻せなくなることがあるように、

人間関係にも、

あまり深く追究しないほうがいいことがあります。

相手の本音。

過去の出来事。

「なぜ、あの人はあんなことをしたのだろう」

という理由。

その実体をすべて暴こうとすると、

せっかく残っていた関係まで

壊してしまうことがあります。

あなたが最近気にしている問題についても、

すべてを解体して答えを出そうとするのではなく、

軽く触れ、必要なところだけ整える。

それくらいがちょうどいいのかもしれません。

ここでは少し、

優しさを発揮してみましょう。

修理とは、

必ずしも

「完全に元通りにすること」

ではありません。

日本には「金継ぎ」という、

割れたり欠けたりした器を、

漆と金などを使って修復する伝統的な技法があります。

金継ぎでは、

ひび割れをなかったことにはしません。

むしろ、

壊れた跡を、その器だけが持つ景色へと変えていきます。

人生にも、

それと似たことがあるのでしょう。

一度傷ついた関係が、

以前とまったく同じ状態へ戻るとは限りません。

誤解が起きたこと。

失敗したこと。

傷つけたり、傷ついたりしたこと。

それらを消すことはできなくても、

その経験があったからこそ、

以前よりも深く相手を理解できることがあります。

間違えたからこそ、

もっと良い進み方が見つかることもあります。

緊張や衝突が、

新しい関係を作り直すきっかけになることもあるでしょう。

許すこと。

譲ること。

そして、

相手の言葉に耳を傾けてみること。

そうした小さな修復によって、

気まずくなった関係が、

以前とは違う、

もっと丈夫な関係へ育っていくこともあります。

夢の中で何かを直していたなら、

あなたは今、

壊れたものを前にして

ただ嘆いているのではありません。

「まだできることがある」と感じ始めているのでしょう。

元には戻らないかもしれません。

けれど、

もとの調子を取り戻すことはできるかもしれません。

あるいは、

以前とは違うけれど、

もっと自分に合った形へ

作り直していくことができるのかもしれません。

修理する夢は、

壊れたことよりも、その先に何ができるのかを考え始めた夢

なのです。

壊す 参照

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