それに力を注いだあなたがいた
まるで
過去の回想をしているように
生々しい夢を見ることがあるかもしれません。
それが本当に過去世の記憶からくるものだとしても、
夢との向き合い方は同じです。
私達は、
それを理解してはじめて、その囚われに終止符を打つことができます。
行ったこともない場所や人物が夢に出て、調べたら実在していた、
ということもあります。
そこに力を注いだあなたがいた、
ということ。
恐怖を感じるのは、いまだに解決していない問題がある、
ということなのでしょう。
夢の役割は、あなたを
苦しめるためではない、
トラウマから救い出し、
この先の人生を、ずっと楽に成長できるように導くことです。
今世に専念して生きるために、一部の人達がしているような
真相解明に乗り出すことが、役に立つことはあるかもしれません。
ただ、それは一つのプロセスとして役に立つというだけで、
全ての人が、
(その場所に出向いたとしても、)事実確認できるわけではない
ことを考えてみても、大事なのは、
自分を癒す体験をする、
ということではないでしょうか。
突き止めるべきことは、過去に何があったかではなく、
自分の生を苦痛にさせたり、自分をダメにしてしまうものの正体
であり、
過去自分に負わせたものに、どのように対処すればよいのか、
自分は知らなかった
ことを自分に許すこと、その人生に
納得すること
です。それなしに
手放すことは難しいかもしれません。
何しろ、
私達は今生でも「それを教訓として覚えておこう」とする傾向があります。
でも、
そのために苦しむのだとしたら、それはお荷物でしかない
わけです。
私達の中には、
後悔しながら過去をふり返り、どうすればもっと違うふうにできたのだろうか
と「思い悩む人たち」もいれば、
自分のしてきた選択のどれについても、「絶対に考えを変えようとしない」人達もいます。
前者は、許して忘れることができない性格であるかもしれない、
後者は、学んで自分を順応させていくことができない性格であるかもしれません。
あなたが過去から自由になり、より明るい未来に向けて進んでいくには、
その件はきれいさっぱり水に流し、
新しい何かが入ってこられるスペースを空けておくことが大切です。
<自分には何の落ち度もなかったのに、苦しめられたとしても、
あなたが「覚えておいてやる」必要はありません。
その人は、その境地(境涯)により苦しみ、学ばなければならないからです。
こうした因果は複雑です。>
私達の大半は、前世のことを覚えてはいません。
だからこそ、今生を精一杯生きることができます。
そしてまた、次の生へと旅立ちます。
新しい人生に対してオープンになるには、忘れた方がいい過去もある
のではないでしょうか。
一連の「出来事」を、あなたの記憶から消し去ったとしても、
大事なことは、魂に刻み込まれていくでしょう。
私達が「どうしてか、そうしなければならない気がする」のも、そうした記憶からくるものなのかもしれません。
「繰り返し見る夢」「過去にまつわる夢が知らせていること」参照。
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