私の存在を脅かすもの
あなたの心を害し、生命を苦しくさせるもの。
異他的で、同化不能のもの。
免疫反応を引き起こすもの。時には「隠し味」ともなるもの。
「毒」は、
「嫉妬」などの否定的な感情を示すこともあれば、
「癒し」を意味することもあります。
両者の意味は正反対ですが、
あなたの精神活動に強く反応するもの、変化を起こすものである、
ということにおいては同じなのです。
現実の「薬」と呼ばれているものの中には
ーたとえば「トリカブト」は、それを使った殺人事件が発生したことから「猛毒」のイメージが強かったりしますが、
「子根」のほうは漢方薬に使われます。
現実にも過剰に摂取したり、蜂毒のように
自身のアレルギーが原因して死に至る
場合があります。
夢の「毒」が象徴するものによって、
あなたの心がどういう反応を起こすか、なのです。
仏法で「煩悩」という言葉を使いますが、
「貪瞋癡」=「貪り」「怒り」「愚か」であることが、
人を苦しませることがあります。けれども、
煩悩が菩提の因として働くことで、毒そのものが薬へと転換する
とも説いています。
あなたの精神にあるものがそれを決める
ということ。
毒をあなたの中にあるもので調合したとき、発作を起こして倒れてしまうかもしれません。
ですが、現実の方に毒されている可能性だってあります、
その場合、夢の「毒」は異界の世界から届けられた光となってみるみる浸透し、
魂をイキイキと保つ妙薬となります。
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