「肉を食べる」というと、
「美味しいから食べる」のだと考えることもあれば、
「動物を殺して食べる」ことという、違和感や抵抗を感じることがあります。
否定と肯定
両面的な感情が働く食べ物です。
快楽と罪について、考えを巡らせているのかもしれません。
例えば、
自分はいま、快楽に浸っている、でも、それではいけないのではないか、
堕落してしまうのではないか、と考えているなど。
「罪深いことをしている」と感じるような
否定的な登場の仕方なら、「自制」の必要を告げているでしょう。
自分を好きでいるために、常に自分の能力を立証しようと
血の気が多くなっている
可能性があります。
周囲に対し、威圧的になっている
など。
肯定的にとらえるなら、肉も
他の食物と同様、「自然の恵み」であり、
それを糧として生きるということです。生命維持のために、
前向きな心と身体をつくるために、
「動物的な力」が必要なのかもしれません。
「欲求を充足」させるための贅沢と考えることもできれば、「堕落」と考えることもできます。
どちらにしても、「節制」が必要であることに違いなく、
肉は、人間の動物的感情を大きくし、
情欲や色欲、飲酒を駆り立てます。
「食べる」行為は、生き方に繋がっているので、
本当に自分を「満足」させるためには、
道徳的であろう、
と考えている可能性もあります。
「それを食べる」という意味においては、肉も他の食べ物同様、
より人間らしく生きる
選択について、提示されているといえます。
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