世界観
自己の象徴。
この場合の「自己」とは、一つの「世界」「世界観」のことで、
曼荼羅は、「様相(姿)」であり、
曼荼羅には、
あなたの生命をつくっているすべてが、一つも欠けずに納まっている
と言われています。
仏法では
あなたがこの世界で闘争を貫いた、仏の魂魄が
そのまま図顕され、
その功徳を自由自在に引き出していける
とも言われています。
ゆえに、曼荼羅に向かい、唱える行為、即ち
祈りとは、自分の仏の生命に向き合う行為であり、
自分の仏の魂と一体になる、わが身に顕現させる行為
であるのです。
曼荼羅は
大宇宙と繋がる生命
であるともいえます。
ユングは数多くの曼荼羅を描いていますが、それを元に解釈すると、
円形は、一切の対立の統合、
陰と陽、天と地に包まれ、永遠の均衡と揺るぎない持続の状態を
示す
と言われています。
外輪がマクロの世界を、内輪はミクロの世界を表し、
左右の対極は相互関係を示している、
色は生命の流れや精神世界についてを、
模様は彼の世界観を 描いている、
と言われています。
形を創ったり変えたりして、日毎に新しく示される自己の状態
を暗号化したものです。
曼荼羅の中には、
金剛杵(こんごうしょ)が描かれていることがあります。
両端は尖っていて、中央に取っ手がついている武器(古代インドの武器に由来する)のことですが、
堅固で壊すことができない生命
を表しているといえます。
(金剛力士(インドで崇拝された神)は、この武器をもって仏法を守護したと言われている。)
自己の存在を確認しつつ、
それを基盤に新しい立ち直りへと向かっていくために
出現するのかもしれません。
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