風景・景色

夢の風景 ―― 心が描く、もうひとつの世界

夢の中で見る風景は、

あなたの心がつくり出した、もうひとつの世界です。

その場所が「美しい」と感じられたなら、

現実のあなたの心もまた、穏やかで調和のとれた場所にいるのでしょう。

けれどもし、暗く、寂しい風景の中にいたのなら――

それは、心の深いところで何かが疲れていたり、

過酷な現実に身を置いていることの、無言のサインなのかもしれません。

この世界には、空、大地、水辺、森林……

さまざまな風景があります。

夢にあらわれるそれらの景色は、ただの背景ではなく、

あなた自身の内面を投影した「心象風景」です。

たとえば――

海や川、湖など「水」が印象的な夢は、
　愛情や癒しへの渇望、感情のうねりを映しています。
山や谷、崖のある起伏に富んだ風景は、
　あなたの土台となる仕事・経済・健康といった現実の足場を象徴しています。
洞窟や孤島といった閉ざされた場所は、
　内面世界への深い没入。
　外界と距離をとり、静かに休むよう心が求めているのです。
道を進む夢――それが曲がりくねっていても、まっすぐでも、
　それはあなたの人生の工程。計画や進路、迷いを示唆しています。
森や林のような緑のある場所は、
　休息や再生、自然の恩恵を受けるタイミングを知らせてくれるサイン。
生命の気配がなく、不毛な土地にいたなら、
　それは、いま置かれている場所がどれほど心を荒ませているかの警告です。
　一刻も早く、そこから離れる方法を考えるべきでしょう。
空を見上げていたり、空を飛んでいたなら、
　それは空想力の高まり。自由への希求かもしれません。