お化け屋敷の看板は、私達の
普通の状態では体験しえないことを体験したい
という願望をそそります。
本当の幽霊やお化けが出るわけではない、
そうわかっているので、安心できるはずなのに、
入室したが最後、
恐怖心が煽られ、他の人が叫んだりわめく様子を見ると
益々こわくなって、足がすくんで動けなくなってしまう
ことがあります。
この一連のシーンは、まるで
期待感に胸を膨らませ、ドキドキしながら
体験を楽しもう!
と意気込んでいたのに、
雑多な人間関係の中に放り込まれ、立ちすくんでしまう
あなたの心を映しているかのようです。
もし、事前にこのお化け屋敷のスタッフたちとランチでもして、
明るい時間に下見をしていたら、状況は変わるかもしれません。
スタッフたちは、
「悪意的」な存在に扮していたずらを仕掛けるだけで、
実体が悪というわけではない、
そう思うことさえできれば、あなたは
その演出を楽しみ、笑いながら出てくることでしょう。
ある女性は、
「夢のお化け屋敷に入って、超怖い思い」
をしました。彼女は
「近々学校で発表しなくてはならなくて、
そもそも人前で話すのが苦手で、どうしても緊張してしまう、
発表の内容も難しくて、自分の意見を上手く伝えられるか不安だった」
といいます。
夢のお化け屋敷は、
「みんなの前に立って話すのは怖い」、という心情をよく表していたわけですが、
私たちはネガティブな方向に感染しやすく、
時々、他人の悪意的な意見に耳を貸し、
私は失望した、人は信頼できない、という声を尊重してしまうことがあります。
あなたの
人を疑わず信じてみよう、という
頼もしい一面を発揮する必要があります。
緊張感をとくには、皆をジャガイモだと思え、
などといいますが、
自分を本当に安心させるのは、人の「善意」であるでしょう。
周りにいる人達は仲間であり、すべてを肯定的に受け止めてくれる、
と知ることができたら、何を恐れることがあるでしょう。
もしも
こわい思いをしても、私は人の親切に守られている、と思うことができたら、
気分はずっと楽になります。
「仏様のような人」は、なかなか見つからないとしても、
親しみを感じる人を探しだし、善意にフォーカスしてみてください。
きっと、安心感を得られるはずです。
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