火は広がる。怒りも広がる。抑えるより、「認める」こと

火事の夢は、激しい情熱や強い怒りなど、
コントロールの効かない感情が、
心の奥で燃え上がっていること。
また、何かを一新したい、現状を壊してでも前に進みたい
という変化欲求のあらわれでもあります。
一度火がつくと、みるみるうちに燃え広がり、手がつけられなくなる――。
怒りの感情も、それと同じです。
誰かの怒りが周囲の人の心に火をつけ、連鎖的に広がってしまうことがあります。
また、怒りだけでなく、
不安や恐れも同様に、心の中で自己増殖し、知らぬ間に心をむしばむことがあるのです。
怒りを感じたとき、理性や常識で抑え込もうとするのは自然な反応です。
しかし、
「感じてはいけない」と自分の怒りを否定してしまうと、
その感情は出口を失い、心の奥に澱のように溜まっていきます。
私は怒っているのだ、
と自覚し、信頼できる相手に伝えたり、紙に書き出す、
体を動かすなどして、健全な形で発散する方法を見つけていくことが大切です。
夢の中で火を消そうとする、あるいは
誰かが火を消してくれるような描写があれば、それは
あなたの中で感情の整理が始まっているサイン
なのでしょう。
自分で冷静さを取り戻し始めていたり、
誰かがあなたを支えてくれている存在に気づいたりしているのです。
遠くに火事があるのを、ただ見ているだけであったとしたら、それは
「まだ自分には関係ない」と思っている
心の現れとも考えられます。
けれど、
目の前のことを「対岸の火事」として放っておくと、やがて
その火がこちらに及んでくることもあります。
火事の夢は、あなたの内面にある感情の炎を映す鏡、
それは
あなたに、「このままでは燃え尽きてしまうよ」と優しく、でも
確かなメッセージを送っています。
どうか、自分の怒りや苦しみに寄り添い、上手に「火を鎮める方法」を見つけてください。



コメント