心の世界の私。
夢に登場する人形は、
子供のころに抱いていた自分自身についての気持ち
に関係していることが多いです。
子供は
人形を身替わりに
自分を表現し、
規制の多い世界とのバランスをとっていることがあります。
大人になっても、言い表すことの難しい感情があります。人形の夢は、
感情的な攻撃を受けているときに
見ることがあります。
①「私は、子供の私になって、妹と遊んでいました。でも、途中で妹がいなくなり、妹を呼びにいこうとして、身体が動かないことに気づきました。
私の肌は布に変わり、完全に人形になっていたのです。
「体が動かない」、そう言い続け、泣いていましたが、誰にも気づいてもらえません。
しばらくしてお母さんが私が人形になったことに気付き、私を手に取ると「ごめんね」と泣きながら謝ってきました。
返事を返したいと思いながら目が覚めました。
夢主は、妹が生まれたときから、妹とお母さんが仲良くしてるのを見て嫉妬し、寂しさを感じていたそうです。
自分も一緒に楽しく過ごしたい、そう思っているのに言い出せない、
まるで人形のように無力だ、
と感じているのかもしれません。
女性から感情的な攻撃を受けた男性が同じような心境に陥り、夢に見ることがあります。
②舞台は自分が小学生の頃に家族で暮らしていたアパート、そして夢は自分ではなく、
人形になった私から見た光景でした。
人形は、持ち主である自分に嫌われ、気持ち悪がられ、
押し入れの奥にしまわれました。
そこから逃げ出す為にガタゴト音を鳴らしたりしたのですが、
逆に怖がられて親に捨てほしいと言われ、ゴミ捨て場に持っていかれてしまいました。」
この夢を見た人は、
「子供のころ両親が離婚した原因は、自分にあったのではないか、
と考えていたそうで、大人になった今も、その時の心の傷がいまだ癒えずに残っているのかもしれない」、と述懐しています。
緊張や創造を抑え込むかわりに、
今自分が最も自由に使える道具を使い、
願いを叶えたり、闘ったりして
自己調整をしていること。
愛されることを待ち望んでいる
(誰かの愛しい人形になりたい)
状態を表すこともあります。
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