心の世界の私。

夢に登場する人形は、子どものころに抱いていた自分自身への気持ちや、言葉にできなかった感情と関係していることがあります。
子どもは、人形をただのおもちゃとして扱っているだけではありません。
人形に話しかけたり、世話をしたり、ときには叱ったり、守ったりしながら、
自分の中にある感情を外へ出しています。
まだうまく言葉にできない寂しさ。
甘えたい気持ち。
怒りや不安。
誰かにしてほしかったこと。
反対に、自分が誰かにしてあげたいこと。
そうした感情を、
人形という「身代わり」を通して表現しているのです。
子どもにとって人形は、
自分自身でもあり、守りたい誰かでもあり、自分の気持ちを預ける相手でもある
のです。
そのため、大人になってから人形の夢を見るときも、
心の奥にある幼い感情や、今も言葉にしにくい思いが関係していることがあります。
特に、現実で感情を抑え込んでいたり、自分の気持ちをうまく出せなかったりすると、夢の中で人形が印象的に現れることがあります。
人形は、自分の代わりにそこにいる存在です。
本当は泣きたい。
本当は怒りたい。
本当は助けてほしい。
けれど、それを直接表すことができない。
そんなとき、夢の中の人形は、
自分の中に押し込められた感情を引き受けるように現れることがあります。
また、人形の夢は、感情的な攻撃を受けているときや、自分らしく振る舞えない状況に置かれているときにも見ることがあります。
誰かの期待に合わせて動いている。
言いたいことを言えない。
自分の意思ではなく、周囲に扱われているように感じる。
そのようなとき、人形は
「自分の意志を失った姿」として現れることがあります。
反対に、夢の中で人形を動かしたり、飾ったり、戦わせたりしている場合は、抑え込んだ感情を夢の中で処理しようとしているのかもしれません。
現実ではできないことを、人形に託して行う。
言えなかったことを、人形の姿を借りて表す。
傷ついた自分を、人形として守ろうとする。
人形の夢には、そうした心の自己調整の働きがあるのです。
人形が不気味に感じられる場合は、少し意味が変わります。
かわいいはずの人形が怖い。
人形がこちらを見ているように感じる。
人形に支配される、呪われる、あるいは自分が人形のようになる。
このような夢は、自分の感情を人形に預けすぎている状態や、本心の見えない関係に巻き込まれている状態を表すことがあります。
人形は、人間の形をしています。
けれど、人間ではありません。
そのため夢の中では、ときに「心が通わない関係」「本心の見えない相手」「自分の意志を失った姿」を象徴することがあります。
人形になる夢は、自分が感情や意志を失い、誰かに扱われているように感じているときに見ることがあります。
また、人形に呪われる夢は、人間の形をしているのに本心が見えないものに、心が縛られている状態を表すことがあります。
自分自身が人形になってしまう夢については、「人形になる夢」で詳しく解説しています。
また、人形が怖い存在として現れたり、呪われるように感じる夢については、「人形に呪われる夢」も参考にしてください。(後日記述予定)



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