薬箱、ドル箱、箱入り娘、パンドラの箱・・。
夢に登場する箱は、
自分にとって大切なものや、
希望
を表しています。
日本には「箱入り娘」という言葉もありますが、
あなたの無意識の中においてさえ、むき出しにしておけないもの、扱い分けたいもの、
隠している感情とか、秘めている思い
であったりもします。
箱のプレゼントは、
それを相手に届けたいという気持ちの表れです。
「強盗に押し入られ、自分と数人の仲間以外は全員殺されてしまった」、
という夢を見た人がいるのですが、
「でも、部屋に箱を見つけた。
その箱の中に、携帯やパソコン、食料が入っていて、
これでもう、大丈夫と思った」
といいます。
この夢のように、
箱の中身を見てほっとする
のだとしたら、その箱の中身は、
価値があると認めているもの
です。
それを「所有する」限りにおいて、
その人は自分自身たり得る
ということがあります。
そこまで大げさではないにしても、
その「指向性」に従い、生を規定している
としたら、
箱の中に何が入っていたかによって、
自分自身をテストすることもできるでしょう。
箱は、自分の身体(家)や、自身であったりもします。
エーリッヒ・フロムが考察したように、
私達は、所有する「主体者」でありながら、
持つという目標によって所有される「客体」である
のかもしれません。
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