
夢の中に、三人の人物が印象的に登場することがあります。
三人で行動していたり、三人で話していたり、あるいは一人と二人が対立するような形で夢が展開していくこともあるでしょう。
このような夢は、
人間関係の対立
心の中にある三つの役割
二つの考え方の間で揺れている自分
を表していることがあります。
主要な三人で展開していく夢ストーリーは、現実のドラマでもお馴染みの光景です。
そこには、対立や比較、調整といった、心の基本的なパターンが映し出されているのかもしれません。
三人の人物の夢が表すもの
三人の人物が夢に出てくるとき、ひとりはあなた自身の考え方を表し、あとの二人は、その考えに対する対比関係にあることがあります。
たとえば、
一人は積極的で、もう一人は消極的。
一人はきちんとしていて、もう一人はだらしない。
一人は横柄で、もう一人はせこせこしている。
一人は道徳的で、もう一人は堕落している。
このように、夢の中の三人は、単なる登場人物ではなく、あなたの中にある複数の立場や感情を、それぞれ人の姿として見せている場合があります。
自分ではひとつの気持ちだと思っていても、心の中では、
進みたい自分
慎重になりたい自分
その二つを見比べている自分
が、同時に存在していることがあります。
夢はそれを、三人の人物として表しているのでしょう。
一人に惹かれ、もう一人を軽く見る夢
自分以外の二人が異性であれば、一人には強く意識が向いたり、憧れのような感情を抱いたりすることがあります。
ところが、もう一人にはまったく関心が向かない、あるいは歯牙にもかけない、という場合もあるでしょう。
このような夢は、あなたの中で、どの要素を魅力的だと感じ、どの要素を退けようとしているのかを表しているのかもしれません。
惹かれる人物は、あなたが今、手に入れたい力や、憧れている生き方を象徴していることがあります。
反対に、関心を持てない人物は、あなたが見たくない側面や、できれば認めたくない部分を表している場合があります。
ただし、夢の中で軽く見ていた人物ほど、実はあなたの中で大切な意味を持っていることもあります。
なぜなら、無関心や拒絶もまた、心が強く反応している証拠だからです。
三人が仲間だった夢
三人が仲間であったり、友好的な関係であったりする夢なら、共通したテーマに向かって、あなたの中の複数の力が協力しようとしているのかもしれません。
三人は、それぞれ違う役割を持ちながら、ひとつの目的を果たそうとしているのでしょう。
たとえば、何かを成し遂げるために、
行動する力
考える力
調整する力
が必要になることがあります。
夢の中の三人は、その三つの働きを表しているのかもしれません。
また、対比する二つの考えを、心の中で何度も「いじくりまわしている」ような状態を示すこともあります。
どうすればうまくいくのか。
どの側面を表に出せば有効なのか。
どのタイミングで動けば、誰かの術中にはまらずに済むのか。
そんなことを、あなたの心は夢の中で試行錯誤しているのでしょう。
断固たる行動か、穏やかな交渉か
三人の人物の夢は、現実的な判断を迫られているときにも見ることがあります。
能率的なこと、実利的なことを考えているとき、夢の中では、対照的な人物が現れることがあります。
たとえば、
断固として行動する人物
穏やかに交渉する人物
その二人を見ている自分
という構図です。
この場合、夢は、
強く出るべきか
柔らかく話し合うべきか
現実的に進めるべきか
理想や空想を大切にするべきか
という心の迷いを映しているのかもしれません。
実際的な人物と、空想的な人物が対比されていることもあるでしょう。
一方は「早く決めたほうがいい」と言い、もう一方は「まだ想像を広げたい」と言っているようなものです。
そのどちらも、あなたの中にある大切な働きです。
夢は、どちらが正しいかを決めつけるためではなく、今の自分に必要なバランスを見つけるために、その二つを並べて見せているのかもしれません。
三人が自分の中の役割ではないと感じる場合
夢に出てきた三人が、自分の中の役割を表しているとは思えない、という場合もあります。
その場合は、登場人物が現実の誰を思わせるのかを見ていくとよいでしょう。
たとえ夢の中では知らない人として登場していても、どこかに実際の人物を想起させる特徴があるはずです。
たとえば、
体つき
表情
髪の色や髪型
服装
声の印象
立ち居振る舞い
その人が放っていた雰囲気
などです。
夢の人物は、現実の誰かをそのまま表しているとは限りません。
けれど、ある人の特徴を借りて、あなたに何かを気づかせようとしていることがあります。
その人物を登場させることで、あなたの心は、現実の人間関係や、自分の中にある魅力的な力の使い方を考えているのかもしれません。
魅力的な力をどう使うか
三人の人物の夢は、
自分の力をどう発揮するか
を考えているときにも見ることがあります。
あなたの中に、魅力や才能、説得力、行動力のようなものがあるとして、
それをいつ、どのように使うのがよいのか。
心はそのタイミングをはかっているのでしょう。
夢に出てくる人物のうち、一人がとても魅力的に見えたなら、その人物は、あなたの中にある発揮されるのを待っている力を表しているのかもしれません。
一方で、別の人物が頼りなく見えたり、未熟に見えたりしたなら、それは、まだ自信を持てていない自分の側面を表している可能性があります。
時には、一人の人物の中に、二つの側面がまとめられていることもあります。
また、自分とは考え方が違うように見えた人物が、実は過去の自分を表していることもあります。
以前の自分なら、そう考えた。
以前の自分なら、そう動いた。
でも今の自分は、そこから少し変わりつつある。
その変化を、夢は人物の違いとして見せているのかもしれません。
三人の人物の夢を見たときに考えたいこと
三人の人物が印象的な夢を見たときは、まず、
その三人がどのような関係だったか
を思い出してみましょう。
仲間だったのか。
対立していたのか。
一人だけが目立っていたのか。
二人が似ていて、一人だけ違っていたのか。
自分はその中にいたのか、それとも三人を外から見ていたのか。
そこに、夢を読み解く大切な手がかりがあります。
また、それぞれの人物に対して、自分がどんな感情を抱いたかも重要です。
好きだった。
怖かった。
腹が立った。
気になった。
どうでもいいと思った。
その感情は、現実の人間関係に対する反応であると同時に、自分自身の一部に対する反応でもあります。
三人の人物の夢は、あなたの心が混乱しているというより、むしろ複数の視点から物事を見ようとしている状態を表しているのでしょう。
ひとつの答えに飛びつく前に、いくつかの可能性を並べて眺めているのです。
三人の人物の夢が伝えていること
三人の人物の夢は、あなたの心の中で、何かを調整しようとしている夢なのかもしれません。
行動する自分。
慎重になる自分。
その二つを見比べている自分。
理想を追う自分。
現実を見る自分。
その間で、どうすればよいか考えている自分。
夢に出てきた三人は、それぞれがバラバラに存在しているのではなく、
ひとつのテーマをめぐって、あなたの中で動いている心の姿
なのかもしれません。
もし夢の中で三人が対立していたなら、今はまだ答えが出ていないのでしょう。
もし三人が協力していたなら、あなたの中で、考え方や感情が少しずつまとまり始めている
のかもしれません。
三人の人物の夢は、
心の中の複雑さを表すと同時に、そこから新しい答えを見つけようとする力
を表しています。
どの人物が正しいのかではなく、三人がそれぞれ何を伝えようとしていたのか。
その視点で夢を振り返ると、今のあなたに必要な考え方や、人間関係の中で取るべき距離感が見えてくるかもしれません。
三人ではなく多くの人が印象的だった夢については、「大勢の人」の夢もあわせて読んでみてください。



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