ここにいて大丈夫?
まだ働く年齢ではない子どもが、当たり前のように職場にいて、
自分と並んで仕事をしていたり、
思った以上に手際よく働いていた、
そんな夢を見たとしたら、それは
その子の成長や自立を、思っている以上に身近に感じ始めている
のかもしれません。
これまで「教えてあげる側」「守ってあげる側」の存在であったはずの子供が、
少しずつ自分で考え、
知らないことを調べ、
大人が思っている以上の速さで、社会の仕組みを理解していき、
気づいたら
自分と同じ場所に立っている、そんな驚きが
「一緒に仕事をする人」
として夢に描かれたのかもしれません。
◆ 子どもが働く――自立が現実味を帯びてきた
仕事をすることは、
自分の役割を持つこと、
何かを任されること、
その対価としてお金を得ることでもあります。
「子どもが働く」夢には、
「この子も、いつか自分の力で生きていく」
という未来への意識が表れていることがあります。
実際にはまだ幼くても、
考え方がしっかりしてきた、
自分でできることが増えた、
こちらが助けてもらう場面があった――
そんな小さな出来事をきっかけに、
心の中では、その子をこれまでとは少し違う存在として見始めているのかもしれません。
◆ 頼もしいのに、少し寂しい
子どもの成長を感じることは、うれしいこと、
でも同時に、
「そんなに早く大人にならなくてもいいのでは?」
という気持ちが生まれたりもします。
この夢には、そんな
成長への戸惑いと頼もしさ
が同時に表れることがあります。
私達大人は、どうしてか成長している姿を見ても、
まだまだ「子供」だと思っていたりします。
でも、できることは増えていくし、
世の中のことを、思った以上によく知っていたりもする、
そしてある日、ふと
「もう、こんなところまで来ているんだ」
と、少し驚くのです。
◆ 「一緒に働く」ことには、もう一つの意味がある
「子どもが一人で働いている」夢と、
自分がその子と一緒に働いている夢では、少し意味が違います。
一緒に働く夢では、
子どもを遠くから見守っているのではなく、
同じ場所に立ち、同じ世界を共有している
というところが重要です。
それは、
「教える人」と「教えられる人」
という関係から、
少しずつ
「一緒に考える人」
「一緒に何かをする人」
へと関係が変わっていくことを表しているのかもしれません。
ときには子どものほうが先に気づき、
迷っている大人を引っぱっていくことさえあります。
◆ 実際に見た夢――中学生になった孫とアルバイトする
まだ実際には中学生ではない孫が、中学生になっていて、
一緒にアルバイトをしていました。
夢の中では、
「中学生でアルバイトをしてもよかったのかな」
と少し気になっています。
そして、仕事をしてお金を得ることを、 こんなに早く覚えてしまうのかな。
仕事というものが、 意外と難しくないことまで知ってしまったかな。
そんなことを考えていました。けれどその一方では、
「私にもできる仕事なのだから、この子ならもっと簡単にできてしまうだろう」
という思いもありました。実際、子供は指示されたことを最後まで終えて
帰っていきました。
この夢には、
大人の世界を早く知ってしまうことへの戸惑いと同時に、
「この子なら、きっと自分の力でやっていける」
という、成長した姿への信頼もあったのでしょう。
心配だから見守っていたい。
一方で頼もしさを感じていて、
少し先の未来まで想像できる。
そんな二つの気持ちが、
「一緒にアルバイトをする」という場面になって表れたのかもしれません。
◆ 子どもに引っぱられた日のあとに
夢主は、この日
あるイベントで
一緒に遊びながら問題を解いて脱出する、というゲームを体験していました。
自分が先導しているつもりが、いつの間にか
子どもに引っぱられていました。
こうした経験は、
夢の中で子どもの年齢を少し先へ進めることがあります。
昨日まで、
こちらが手を引いていたように思っていたのに、
気づけば、
「この子に手を引かれている」、
夢は、その小さな驚きを、
「一緒に働く」
という未来の場面へ置き換えて見せているのかもしれません。
◆ 子どもは、思っているより早くこちらの世界へやってくる
この夢は、
自分の中の、その子を見る目が変わり始めている
ことに気づく夢なのかもしれません。
小さかった子が、
自分で考え、
自分で選び、
やがて自分の力で何かを得ていく。
その未来が、まだずっと先だと思っていたのに、
ある日ふと、
案外近いのかもしれない、
と感じることがあります。
◆ 子どもの成長には、頼もしさと戸惑いが一緒にやってくる
子どもは、
ある日突然成長しているわけではありません。
昨日より少しだけ頼もしくなり、
知らなかったことを知り、
できなかったことができるようになり、
その積み重ねの中で、
いつの間にかこちらと同じ世界に立っています。
私達保護者は、
そんなに早く大人になってほしくない気持ちと、
この子なら大丈夫だろうという安心が、
きっと一緒に存在しています。
子どもが大人の世界へ近づいていく姿を見ながら、
こちらもまた、
少しずつ手を離す準備をしているのでしょう。



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