無限に進み、永遠につながるもの。
あるとき私の子供が、
従兄の家を訪ねようとしたが、どこを探してもその扉がなく、
本来ないはずのドアに渦巻きが描かれていた、思い切ってそれに手を入れ開いたら、
世界中の人がいたんだよ、
という夢の話してくれたことがありました。
随分後になってから聞いたので(~_~)、謎のままです。
解釈としては、ひとつには
動きがとまることはない、
ということ。
渦巻きは、円と似ていますが、明らかな違いがあります。
円の場合、書き始めた点と、最終地点との点が一致するのですが、
渦巻はそうならず、
元には戻らない
ということです。
始まりの点はあっても、終わりは無限に
どこまでも広がりうる、
そのせいかどうか、古代から渦巻は
永遠につながるもの、不思議で神秘的なもの
として受け止められてきました。こうした考え方に元づいても、
未知のものと繋がりながら、
自分の中の宇宙を広げていること、
自分の周囲にいろいろな人が集まり、自分自身に色々な作用をし、自分からもまた
色々なものを産みだしている、
という解釈ができます。
子供が
渦巻の中に手を入れるというシーンでは、「覚悟を決めた」、といいます。
そのような場面が、あなたの夢にもあったのだとしたら、あなたの中に
(リスクがあることを承知で、好奇心に向かっている)
現実を受け入れ、意味あるものに具現化しようとする力
があるということでしょう。
私達は既に学んだ、と思っていても、
意識的には認めていないことが、「いろいろと」あるものです。
論理的思考で解決できず、いつまでも感覚的なまま、保留にされていることも、案外あるのです。
葛藤し迷っているとき、螺旋状の階段の夢を見ることがありますが、
夢主とて、ただ迷っているのではなく、
混乱の中から、なんとか希望を見つけようとしているのです。
考え事をしながら
ボールペンでぐるぐる渦巻を書いているときがありますよね、
何気なく、円を描きながら
はっきりとした認識へと近づこうとしている
のです。
否応なく巻き込まれていくものの中で
ー 習慣になっている事柄の中で理解を深めている、
日々の繰り返しの中で、より深い認識に向かっている
ことを表している、とも考えられます。
渦巻といえば、竜巻をイメージする人もいるかもしれませんが、
実は、もっと身近に沢山あるのです。
私達の指紋も、つむじも、木の年輪も・・古代の海の生き物も、植物のつるも・・
釈迦の螺髪や銀河系も。
私達は、とてもつもなく大きな渦巻の中に生きているのです。
あるとき、子供に
銀河系の写真を見せたら、
これにそっくりだった、と言っていました。
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