「連れて行って」と言われる

夢の意味行為・出来事

誰かの願いが、自分では選ばなかった道を開く

助手席の人が行き先を指し示し車で一緒に向かう夢のイメージ夢の中で、誰かから、

「あの場所へ連れて行って」

「一緒に行ってほしい」

と言われることがあります。

この夢は、単に誰かの面倒を見たり、送り届けたりすることだけを表しているわけではない

のでしょう。

誰かの希望を受け入れて動いた結果、

自分ひとりでは選ばなかった場所へ行くことになる

という心の動きを表すことがあります。

他者を通して、新しい世界が開かれる

誰かに誘われた。

頼まれて引き受けた。

家族の希望に合わせた。

そのときは、相手のために動いたつもりだったのに、そこから新しい人や仕事、景色に出会うことがあります。

私たちは、自分の意思だけで人生のすべてを選んでいるわけではない

のです。

「連れて行って」と言われる夢には、

誰かの願いがきっかけとなって、

自分では思いつかなかった方向へ物事が展開していく。

という意味があるのでしょう。

これは「人に流される」こととは少し違います。

自分の意思を失うのではなく、他者の働きかけによって、自分の中に眠っていた興味や可能性が動き始めるのです。

最初は「誰かのため」だった

「連れて行って」と頼まれたとき、夢の中の自分は、相手の希望に応える側にいます。

  • 家族や身近な人のために動こうとしている
  • 誰かの希望を叶える役割を担っている
  • 自分が道を決め、相手を導こうとしている
  • 人の願いをきっかけに、行動範囲が広がろうとしている

といった状況を表すことがあります。

けれども、その行き先は相手だけのものではありません。

相手を連れていく自分もまた、同じ道を通り、同じ景色を見ることになります。

誰かのために始めたことが、

やがて自分自身の世界まで広げていく。

それが、この夢の大切な意味です。

「頼まれ」はするけれど、一緒になって動き出す、この夢には

誰かの存在によって、新しい流れが生まれること

人との関わりを通して、未知の場所へ進むこと

を意味している可能性があります。

実例|娘から「食堂へ連れて行って」と言われる夢

次女が帰省する。
家族を乗せて車を運転していると、「社員食堂」と書かれた車が走っていた。
帰宅すると、長女が「今日は営業しないと言っていたけれど、営業するみたいだよ」と話し、次女が「『社員食堂』という食堂へ連れて行って」と言う。
そういえば、先ほど見かけた車は、食材を運んでいたのかもしれない。
その道の向こうには、ジブリの森のような景色も見えた。
私は、何としても行ってみたい気持ちに駆られた。

この夢では、夢を見た人自身が、最初からその食堂を探していたわけではありません。

先に「社員食堂」と書かれた車を見かけ、その後、次女から「連れて行って」と言われたことで、そこへ向かう流れが生まれています。

つまり、最初のきっかけは次女の希望です。

けれども、その道の向こうには、夢を見た人自身も心を奪われる「ジブリの森のような景色」がありました。

ここには、

誰かの希望に応えて動き始めたことが、

自分自身の心が求めていた場所にもつながっていた。

という意味が表れているように思います。

自分では選ばなかった道だからこそ、自分だけでは見つけられなかった景色に出会うこともあります。

また、一度は「営業しない」と思われていた食堂が営業することから、閉ざされていたと思った機会が、他者の言葉によって再び開かれることも示しているのでしょう。

誰に言われたか

夢の意味を考えるときは、誰から「連れて行って」と言われたのかも大切です。

家族に言われる夢

家族の希望や事情が、これからの行動を決めるきっかけになること。

家族のために動く中で、自分にも新しい経験や出会いがもたらされる可能性があります。

子どもに言われる夢

自分の中の素直な好奇心や、まだ育っていない可能性から呼びかけられていること。

子どもが望む行き先は、自分が忘れていた楽しみにつながっている場合もあります。

知らない人に言われる夢

まだ意識していない自分の一面が、新しい方向へ進もうとしていること。

見知らぬ人は、これから出会う人や未知の可能性を象徴することもあります。

 

でも、気が進まない、

目的地へ向かう途中で道に迷う、車が動かない、事故に遭うなどの問題が起きたなら、

相手の希望に応えようとするあまり、自分の進みたい方向を見失っている

のかもしれません。

誰かの願いが新しい道を開くこともあれば、誰かの事情によって自分の道が妨げられることもあります。

夢の中で、頼まれたときにどのような気持ちになったか思い出してみましょう。

 

人生には、自分で選び取った道だけでなく、誰かとの関わりによって初めて現れる道があります。

相手のために動いたはずなのに、自分も救われた。

付き添っただけなのに、自分のほうが心を動かされた。

頼まれて始めたことが、いつの間にか自分の大切なものになっていた。

「連れて行って」と言われる夢は、

誰かの願いを運ぶことが、

自分自身を未知の場所へ運ぶことにもなる。

と伝えているのかもしれません。

夢の中で見つけた行き先は、相手が望んだ場所であると同時に、まだ自分では気づいていなかった自分の心の行き先でもあるのでしょう。

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