目標に到達できない、という焦り
夢の中で、
「あれ、なんかおかしい。道を間違えたかも」と気づいたのに
なぜか引き返すことは考えず、
なんとかなるはずと前に進み続けてしまう……。
そんな経験をしたことはありませんか?
後続の車に押されるように、止まることもできずに進み続ける――
それはまるで、
人生とは、自分の思惑通りにいかないもので、結局のところ、こうして
押し出される方向に、流れに身を任せるしかないのだ、
と自分に言い聞かせているかのようです。
そこに現れているのは、
まぎれもなく「あなたの心の動き」
なのです。
◆夢の中の私は――
「その日、仕事で別の支店に出向く予定だった。
たしかに、その道を走っていたはずなのに、どうしてか、まるで違う場所に出てしまった。
時間内に到着できそうにないとわかって、あれこれと言い訳を考える。
もう随分走ってしまった。戻るには、行きすぎたかもしれない。」
そんな夢を、私も何度も見たことがあります。
不思議なことに、目的地の“近く”まではたどり着けるのです。
すぐそばに、それらしい建物が見えているのに、停める場所が見つからない。
駐車場を探して歩き回るうちに、目的地は遠のいていく――
いつも、そんなところで夢は終わってしまう
のでした。
◆この夢に共通するテーマ
この夢を見る人に共通しているのは、
「本当はわかっている。今進んでいる道は、どこか違う」
「でも、どうやって引き返したらいいかわからない」
「せめて、もう少し進めば何かが見つかるかもしれない」
そんな焦りと、もどかしさです。
人生を真剣に考えているからこそ、進むべき方向を見極めたいと思っている。
でも、その一方で
「間違っていた」と認めるのが怖くて、引き返せないまま進んでしまう――
これは、
誰にでもある心の迷い
なのかもしれません。
◆勇気を出して「引き返す」選択を
「その道は、自分に合わない」とわかっていても、
人は、途中でやめることを怖れます。
これまでの努力を無駄にしたくない、
という気持ちがあるからです。
けれど、実は――
あなたを縛っているのは、あなた自身かもしれません。
本当は自由であるのに、
「こうでなければならない」と自分に言い聞かせて、
無理な道を走り続けてしまってはいませんか?
◆夢は「方向転換」をすすめている
この夢は、あなたに問いかけているのかもしれません。
「今のままで、本当にあなたの望む場所にたどり着けますか?」
もし、ほんの少しでも「違うかもしれない」と思うなら、
一度立ち止まって、方向を見直してもいいのです。
数年後、思い切って住む場所や仕事を変えた人もいます。
私自身もそのひとりでした。
そこから、人生は大きく動き始めました。
◆あなたは、もう準備できている
ときには、「間違った道から完全に引き上げる勇気」も必要です。
それができたとき、
はじめて“自分に合った道”がはっきりと見えてくるのです。
あなたは、きっと、もう準備ができているはず。
焦らなくてもいい。
けれど、今こそ――
「どの道を進みたいのか」もう一度、あなたの心に問いかけてみてください。



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