うまく受け取りたいのに、思わぬところにこぼれてしまう
夢の中で食事をしていて、
服に食べ物をこぼしてしまうことがあります。
ほんの少しなら払えば済みそうなのに、
シミになってしまったり、
ベタベタしたものがついてしまったり、
人前なのに服を汚してしまって困ったり。
食べ物をこぼすこと自体は小さな出来事ですが、
夢の中では、そのあとの
「どうしよう」
という気持ちのほうが強く残ることがあります。
服に食べ物をこぼす夢は、
何かを受け取ったり楽しんだりしようとしている一方で、
それをうまく扱えるだろうか
という心の動きが表れていることがあります。
◆食べ物は「自分の中へ取り入れるもの」
夢の中の食べ物は、
栄養や満足だけでなく、
自分にとって必要なものや、
外の世界から受け取るものを表すことがあります。
愛情。
好意。
経験。
知識。
楽しみ。
あるいは、自分に与えられた役割や機会。
食べるという行為は、
それらを自分の中へ取り入れることです。
ところが、口へ運ぶはずだった食べ物を途中でこぼしてしまう。
そこには、
「受け取りたいのに、うまく受け取れない」
という感覚が隠れていることがあります。
◆なぜ「服」にこぼすのか
同じ「食べ物をこぼす夢」でも、
床やテーブルにこぼすのと、
自分の服にこぼすのとでは、少し印象が違ってきます。
服は、自分の身体を包み、
そのまま人前に出ていくものです。
人から見えている自分
や、
社会の中での自分のあり方
と結びつくことがあります。
それを汚してしまうのは、
単に失敗することだけではなく、
失敗したことが外からもわかってしまう
ことへの戸惑いが含まれている可能性があります。
「失敗したくない」
というより、
「失敗したあと、どうしよう」
という心配です。
◆小さな失敗なのに気になるとき
食べ物を服にこぼしたくらい、
拭けばよい。
洗えばよい。
場合によっては着替えればよい
のですが、
それでも夢の中でひどく困ってしまうのだとしたら、
現実でも何かについて、
「ちょっとしたことなのに、あとに響いたら嫌だな」
と感じている可能性があります。
失敗そのものより、
その後始末。
誰かへの説明。
予定の変更。
余計な手間。
人からどう見られるか。
私たちは案外、
大きな出来事だけではなく、
こうした小さな乱れが後に残ることにも気を使っています。
◆蜂蜜を服にこぼした私の夢
私自身、
翌日の予定を気にして、少し緊張しながら眠ったときに、
蜂蜜を服にこぼす夢を見ました。
夢の中で私は三女と蜂蜜について話していました。
物産展などで売られているような、少し値段の高い蜂蜜です。
「食べてみる?」
と聞かれ、
少しすくってもらいました。
私はそれを受け取ろうとしたのですが、
受け取り方がうまくいかず、
蜂蜜が服へダラダラとこぼれてしまいました。
食べてみようと手を伸ばしたのに、受け渡しがうまくいかず、服へこぼれてしまった
善意はそこにあったのに、事情があってうまく受け取れなかった夢だったように思います。
◆ベタベタするものをこぼしたとき
蜂蜜、ジャム、ソース、クリームなど、
服について簡単には落ちないものをこぼす夢では、
「こぼした」という出来事に加えて、
あとに残る
という感覚が強くなります。
拭かなければならない。
洗わなければならない。
そのままでは気持ちが悪い。
そんな食べ物をこぼした夢なら、
心のどこかで、
「これはあとで対処しなければならない」
と感じていることがあるのかもしれません。
◆人前で食べ物をこぼす夢
誰かと食事をしているときや、
大勢の人がいる場所で服を汚してしまった場合は、
人からどう見られるかを気にしているのかもしれません。
恥ずかしい。
格好悪い。
きちんとしていたかった。
せっかくおしゃれをしていたのに。
夢の中でこうした気持ちが強かったなら、
「ちゃんとしている自分でいたい」
という思いが強くなっているのでしょう。
それほど気にしていなくて、
「まあ、いいか」
と笑っていた。
そんな夢なら、
小さな失敗や予定外の出来事を、
いまは柔らかく受け止められている可能性もあります。
◆誰かに食べ物をこぼされる夢
自分でこぼしたのではなく、
誰かに食べ物をこぼされたという場合、
自分ではコントロールできない出来事によって、予定や気分を乱されること
が、何かあるのかもしれません。
わざとか、偶然か。
相手は謝ったか。
自分は怒ったか。
夢の中で何を感じたかによっても変わります。
こぼされたこと以上に相手の態度が気になったなら、
食べ物そのものより、
「私への扱い」
が夢の中心なのかもしれません。
◆こぼしたあと、どうしたか
服に食べ物をこぼす夢では、
こぼした瞬間だけでなく、
そのあと自分がどうしたか
にも注目してみてください。
すぐに拭いた。
着替えようとした。
誰かが助けてくれた。
そのまま気にせず過ごした。
恥ずかしくて隠した。
怒ってしまった。
夢は「失敗しました」で終わらず、
その後の自分の行動まで見せてくれることがあります。
そこには、
現実で思いがけないことが起きたとき、
自分がそれをどのように処理しようとしているのか
が表れていることがあります。
私の場合は、どうしてかそれほど困ることにはなりませんでした。
意外にも、蜂蜜はわりとさっぱり取れてしまったのです。
そう考えると、先の夢は
瞬間には厄介なことになったと思っても、実際には思ったほどあとを引かない。
そんなところまで、見せていたのかもしれません。
◆うまく受け取れない日もある
私たちは毎日、
たくさんのものを受け取っています。
人の言葉。
親切。
仕事。
情報。
楽しみ。
期待。
ときには、それらをきれいに受け取れないこともあります。
せっかくのものを取り落としたり、
余計なところへこぼしたり、
あとから片づけることになったりする。
けれど、
こぼしてしまったことと、受け取る価値がなかったことは同じではありません。
この夢を見たとき、
「何をこぼしたのだろう」
だけではなく、
「自分は何を受け取ろうとしていたのだろう」
と考えてみてください。
そこに、この夢が伝えていることが隠れているのかもしれません。
私の場合、
事情があって、誰かが差し出してくれた小さな善意を、うまく受け取ることができなかった、
相手の好意を拒んだわけではない、
ありがたいと思いつつ、受け取り損ねてもったいなかったな」と残念に感じたことが夢に現れていたのだと思います。



コメント