蓋を開けたら、なんもない/計画を(実現に向けて)強化する姿勢が求められている
○○をするために
ちゃんと持ってきたのに、いざ始めようとすると見当たらない
という
夢を見ることはないでしょうか。
そのようなとき、私達は
出鼻をくじかれるような思いをするものです。
演奏にしろ、山登りにしろ、いざ始めようと思ったら、そのための道具がない
というのは、
ふたを開けたら(ほんとうのところ)
披露するものがない(それを物語るものがない)、
それがために楽しみ損ねる
可能性を示唆しています。
「私は、現実には一度も釣りをしたことがない、
なのに、夢の中では
友人と釣りにいこうという話しになり、店で
釣り道具を購入して出発する、いざ現地に到着したら、
購入したはずの釣り道具がない、結局釣りができず帰るはめになった」
別の人は、
新品の登山靴を手に入れ、意気揚々と出発するが、途中立ち寄った店で
リュックに入れたはずの登山靴が消えてしまい、
店の品物をひっかきまわして探しまわる、ふと気づくと
いつの間にか周囲の視線を浴びている。
はっと我にかえり、恥ずかしい思いをしながら店を後にする
という夢を見ました。
例えば、
経験がないことや、実力以上の世界に足をふみいれて
自己嫌悪に陥る、
などのことはないでしょうか。
前述の二つの夢には、
日常とは違う場所に身を置き、解放感を味わおうとする気持ちが表れています。
ある取り組みに
憧れたり、求めたりしているのに、
その気を失わせるような出来事があった
ということ、
本来なら、そこで費やせたはずのエネルギーや時間が奪われてしまった
残念な気持ちを表しています。
もう少し深堀すると、
夢主たちは、わざわざ登山靴や釣り道具を購入してまで、それに取り組もうとしていました。
つまり、ちょっと頑張ったり、無理して道具(その成果を出したり、目標到達のために必要な力)
を揃え、
最初の一歩を踏み出したのです。
にもかかわらず、現地では役立つものがひとつもない
事に気づく
ー「自己嫌悪」と記述しましたが、引け目を感じて楽しめずにいるのかもしれない、
例えば
ビギナーたちが実力を披露しあっていて
あなたも他者に倣い、同じように振舞おうとするも、
実力がない=(なあんだ、見せかけだけか、とバレて)恥ずかしい思いをする
とか、
「洗礼を受ける」なんて言いかたもありますが、それに近い体験をして
楽しむ権利は平等にあるのに、自分にはその価値がないように感じている
のかもしれない、
こうしたプレッシャーに対処する最善の方法は、それを
無視するか
笑い飛ばす
ことです。
この夢は、そんな心の余裕をもてるまでの、若い人が見ることが多いことでしょう。
人生を重ねていくと、
役立つものが「ない!」としても、
どうにかして他の人の力を借りて、盛り下がらない
余裕ももてるようになります。
(工夫次第では、現実に役立てられるものを発見できるかもしれません。)
心配な気持ちのほうが強くあるときには、他人の(本当は心配しているかもしれない)
視線が、冷ややかに感じることもあったりして、
いたたまれない思いをすることもあります。また、
他の人からは「何でもできる人」と思われている人であれば、
本当のところ、実力なんてない
という、自信のなさが浮き彫りにされてイヤな思いをしている
ということもあるかもしれません。
夢は、あなたに「それを諦めさせよう」としていたのではありません。
謙虚でさえいれば、そして
思いきってやってみようという気持ちさえあれば、
チャンスは幾度もめぐってくる
ことを伝えているでしょう。
準備不足参照
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