「目がすわる」「きもがすわる」などの言葉もあるように、
じっと動かない様子や、覚悟をきめる、動揺しないさま
を表します。
ゆっくりと腰を据えて考え、取り組もうとしていること。
或いは、居場所の確保。
私達は、普段あまり意識せずに
いつもの場所
に座り、
無意識に
ここが自分の座り場所
と決めています。
そこは、
家庭なら家庭での、仕事なら職場での、社会の中の自分の位置
を表わしています。
椅子が登場する夢は、たいてい「立場」や「ポジション」について示唆しています。
座る「配置」については、
メンバーの間に地位の差がある場合と、等質である場合とでも変わります。
私達は、相手との関係や状況に応じて、適当な距離や方向をとっているものです。
国を治める王は、全てを見渡せる場所で、一番立派な椅子に座ります。
愛猫は、いつも一番日当たりのいい、一番いい場所に居すわります(^^♪
「草原で、椅子が二つ浮かんでいる」夢を見た人がいます。
「気球に乗ってその場所までいくと、
遠くから見ると同じ高さに浮かんでいるように見えたが、実はそうではなく、
全く違う高さに浮かんでいると気づいた」、
「下から見たら同じでも、近くで見たら全く違う座標にあった、即ち、
視点を変えるのが大切、ということではないかと考えた」そうです。
夢主は、当初会社のシステムが変わり、
その対応に追われる中で、クレームも頻発していたそうでした。
この夢を見て以来、
「相手の立場に立って話を聞いた上でお願いをする」ことに留意しました。
心なしか、相手の態度が優しくなったそうです。
座る位置は、
私達の「視線」の在り方、感受性や「察知能力」にも関係しています。
この夢を見たら、
そこからみえること・考えることの中に、
あなたが生きるために必要なことがあるかもしれません。
現実の座るところについて、「いつも通り」「決まった通り」にしていることについて、
考える必要があるのかもしれません。
一つの場所に居続けると、一つの景色しか見えません。
「自分のポジションはここ」と決めてしまわず、敢えてあちこちと居場所を移動させてみると、
見るべきものが見えくる
ことがあります。
例えば
いつも中心に座っていたら、
時には隅っこに移動して人の動きを観察してみるとか、
本棚に向かって座っていたら、本棚を背にしてみるとか、
同じものであっても、角度を変えて見ると、
全く別の意義が見つかる
ことがあるのです。
「座るポジションを変えてみる」「居る場所を変えてみる」ことで、
新たな発見が期待できる可能性があります。
自分に与えられた人生を謙虚に享受しつつも、静かな改革を試みましょう。
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