侍魂-現実を超えた精神的なもの
自尊心からくる純粋性。
あなたには、大事にしているものがあります。
そして、そのことに誇りをもっていて、
時間や労を費やしている
のではないでしょうか。
あなたにとって、それを成し遂げたり、貫くことは偉大であり、称賛に値します。
あなたの世界において
あなたは忠実であり、それを守り切ることこそ本望というもの、
それを捨てない限り、自分の体面を保っていられる、
と考えているふしもあります。
夢の侍は、そんなあなたの
迷いなく突き進む心
であったのかもしれません。
それとも
隙を与えてはならない、軽々しく扱われてはならない、
という心を強く持たねばならない事情があるのでしょうか。
最近取り組んできたことについて、
思うようにいかなかった、と深刻に捉えているとしたら、
どこかで
汚名挽回したい
という思いも強くあるでしょう。
あなたはそれだけ一途
なのです。
武士/侍は、誇りをかけて闘います。
・・というと聞こえはいいですが、
「現実味に欠ける」ところもあります。時として
目的と手段が倒錯し、
「結果より心」を重んじ(成果はなくても、頑張るのが大事!などの)、
現実的なことはどうでもいい、
現実を無視しても自尊心を守る、
と理屈抜きに(心のままに)独走してしまう危険性もあります。
勿論、プライドをかけて全力を尽くすことが悪いわけではありません。
要は、願望とニーズのバランスをとること、
侍が刀を扱う時のように、慎重さと大胆さがうまい具合に組み合わされて
有意義な合意に到達するための方法を見つけてゆくことが大切です。
あなたには、何のことかわかっているでしょう?
単刀直入にいえば、意地「だけで」突き進んではいけません。
「勝つ」ためには、負けることへの恐れを克服する必要もあります。
私達の世界で
残り続けていくものは、
適応能力によって変化してゆけるものであり、
それまで自分がもっていたものを捨てるという
ーある意味恥を忍んで進化していきます。
意地だけで突き進んでしまうと、自ら破滅の道を進んでしまうこともあるわけで、
途中でダメとわかったなら、潔く受け入れる
ことも大切なのです。
私達は、きっとそうわかっているのですが
今なお心の中に生き続ける侍魂は
自尊心を傷つけられたら、精神的に生きてゆけない、
と訴えることがあるのかもしれません。
あくまでそれは「個人的な満足としての」
ーいってしまえばナルチシズムであるのだ、
と心のどこかでわかっていることが大切ではないでしょうか。
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