付けこまれてはならない

あなたに付け込もうとする存在
を象徴することがあります。
夢の中での「お金」は、単なる財産ではなく、
エネルギー・生命力・価値を表すものです。
それを奪おうとする存在は、
あなたの力を消耗させるマイナスの側面を映し出しています。
それは外部の誰かであることもあれば、
受け入れがたい感情や、あなた自身の影の部分(シャドウ)である可能性もあります。
押し入られそうになって慌てふためく夢は、
自分には対処できない難題を突きつけられている
感覚を抱いていることの表れです。
押し入られて怯える夢は、
咄嗟の出来事に機転が利かず、
パニックに陥る心情を象徴している可能性があります。
突然――
心の準備が整わないうちに、
プライベートな領域に踏み込まれることは、
誰にとっても不快で、恐怖を伴うものです。
必死で鍵をかけて回る夢は、
安全を確保したい、境界線を守りたい
という心の切実な訴えです。
また、強盗が家の中を荒らしたり、
そこにいる人々を巻き込んで騒動が起きる夢は、
あなたにとって大切な場の空気や、
守りたい関係性が脅かされていることを表す場合があります。
それは、単に「怖い」というだけではなく、
安心して過ごしたい場所に、
外から厄介なものが入り込んでくる感覚です。
生活に大きな変化が起きているとき、
――それが恋人ができたなど、
一見「良い出来事」であったとしても、
人は無意識に不安を感じ取ります。
昼間、
その相手から
威圧感・束縛感・破壊的な気配を
かすかに感じ取っていた可能性も否定できません。
その場合、この夢は警告としての側面を持つこともあります。
ただし、
夢を見たという事実そのものが、
心の準備を始める合図でもあり、
適切なときに、適切な対応ができる――
そのための予行演習なのです。
今回は、実例夢を二つ紹介します。
私は仕事に出かけ、帰ると強盗の一味とそこに居た人達の乱闘がはじまっていました。
その日はちょうど会合が予定されていました。私は留守にしましたが、家族と数人が来る予定でした。
私は乱闘のどさくさにまぎれて部屋を出て女中(自宅なのに、旅館のような雰囲気になっている)警察を、と耳打ちします。 でも、彼女はそこまで深刻そうな顏をしておらず、他の人にもお願いしたような気もします。
部屋に戻ると、そのうち金髪にスーツすがた の若いボスっぽい男性が他の数人をひきつれてきていました。
私は警察が来る時間をなんとかもたせようとしました。本当に警察を呼んでくれただろうか、と心配になっている矢先、窓越しに応援をまっているらしい2,3人の私服の警察官をみつけました。まもなくサイレンがなり、ほっとしました。
夢に登場した強盗は、
仏壇のような場所に足をかけたり、
嫌がらせのように無礼を働いていたそうでした。
仏壇は、先祖とのつながり、家の記憶、
信仰心や敬意、
そして「踏み越えてはならない一線」を表すことがあります。
そこを荒らされる夢は、
あなたにとって神聖なもの、
守りたい価値観、人とのつながりが
軽んじられたり、踏みにじられたりすることへの
強い嫌悪感を表している可能性があります。
それは単なる恐怖というより、
「そこは越えてほしくない」
「大事なものを粗末に扱わないでほしい」
という心の叫びに近いものです。
夢の中で誰かに助けを求めたり、
警察を呼ぼうとしたり、
応援が来るまで何とか時間をもたせようとしているのは、
夢主がただ怯えているだけではなく、
混乱の中でも状況を立て直そうとしていることを示していた
でしょう。
一方で、
夢の中に現れた強盗を受け入れる人もいます。
在る年ごろになると、 人はみな、自ら死にに行かなくてはなりませんでした。
私は列車に乗り、その場所にむかっていました。
そこに強盗が押しかけてきました。 でも、考えてみれば、もう終わるいのちです。
「好きに持っていってください」 私はそういって、また静かに横になりました。
押し入った人物を拒まない夢を見るとき、
そこには
意識の姿勢が変化し始めている兆しがあります。
それは決して心地よい出来事ではないかもしれません。
けれど、その後の人生に影響を与える何かを、
引き受ける準備が整ったということ。
あなたが、
成熟の段階へ進みつつあることを示しています。
夢主は、同じ週に二度、このような夢を見ました。
この夢は、諦めているかのようですが、実は
奪われるなら、奪われてもいい。
どうせ、次に進むのだから。
という心境に、すでに片足を置いています。
これは
諦めではなく、通過の覚悟です。
私達は、人生の次の段階に進むとき、
少しずつ、何かが失われていきます。
たとえば、
安心感
守られている立場
若さ・無敵感など。
その喪失を、
夢は「強盗」という形で表した
のではないでしょうか。
この頃、夢主は
長年別居し、曖昧なまま続いていた結婚生活に
正式な終止符を打とうとしていました。
離婚という「形」を選ぶことで、
相手への束縛を解き、
自分自身も前に進める――
むしろ、関係を穏やかなものとして
存続させられるという思いがあったのです。
夢の中の「死」は、
次の段階へ進むことを意味しています。
既婚者が、
押し入った強盗を受け入れる夢を見る場合、
それは
伴侶との関係において、
より満たされた結びつきを求める欲求を
示していることもあります。
歓迎できない感情であっても、
否定せず、認めることはできる。
それは、
感情に振り回されない大人の対応が
可能になった証なのかもしれません。



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