私達が社会に対して築いている、一定の境界。
柵は
自分の領土に進出してくるものの流れを遮る
ために設置します。
自分の領域の主張。
プライバシーの必要性。
否定的には、素通りできず、不自由さを感じていること、
人間関係にある種の限界を感じ、自己を表現したり、創造的であることが難しい
と感じている可能性があります。
柵(笧)は、「しがらみ」とも読みます。
自由に生きていきたいけれど、いろいろなしがらみがあって、そうはいかない
というわけです。
時間は容赦なく進んでいく、こんな柵は飛び越えて先へ急ぎたい、でも柵があるために
あちこちで立ち止まることを余儀なくされている
といった状況にあるかもしれません。
夢の中では、柵を超えられそうな場所を見つけたり、突き破る方法を思いつく
こともあります。
また、
例えば大雨や洪水の影響で、いろんなものが流されたけれど、
柵があったおかげで流されずに済む、という夢であったりもするでしょう。
現実の柵(しがらみ)もまた、面倒だ、厄介だという悪いイメージが付き纏いますが、
それがあるおかげで、事なきを得る、
九死に一生を得る、ということもありえます。
また、
柵があることで、私達は
あれこれアタマを使い、あちこちで相談し、心の中で気持ちをこね回しながら
「道を見つけよう」とします。
それが、新しい世界を作ることもあります。
しがらみは、確かに
私達の人生を複雑化させることもある、でもときにその厄介で融通の利かない状況が
人との関わりを大きく育て、私達の性質に深みと厚みを、
人生に面白味を与えてくれることがあります。
コメント