育った環境を離れ、やがて太陽のような花を咲かせる／守りと攻め二つの姿勢で、成長のチャンスをうかがう
植物学者 田中修氏は、「タンポポ」について、こう述べています。
本当はすごい潜在能力を持っていながら、
それを自慢げに披露するでもなく、控え目に生きている、と。
自分の価値を証明しようと頑張る必要はないよ、
と言われていたのかもしれません。
タンポポは、春になると一斉に咲く花、冬の厳しい寒さからは
しっかりと身を守りつつも、根っこでは、しっかり栄養分をたくわえます。
だから、春になると、
他の花よりも、より早く花を咲かせることができる
のです。
タンポポの白い綿毛を飛ばし、幸福な気持ちになるような夢だとしたら、
あなたが、（種をつけるまでに）生育したということ。
また、そこまで生育できたという意味では、いまの環境はそれほど悪くはない
のかもしれない、
ただ、どんなに幸せでも、やがて親の（或いはその環境の）庇護の外へ出なくてはなりません。
あなたは
上昇気流にのって、更に高く、遠くまで飛んでいくことができます。
「幸せになる」ことと、「楽に生きる」ことは同じでしょうか。
あなたが望むなら、楽な人生を送ることもできるでしょう。
難しいことは一切やらない
と決め、どんな困難にも立ち向かわないことを選択すればいいのです。
手が届きそうにないものを欲しがるのはやめ、
すでにある環境で、
持っているもので満足しようと決意すればよいです。
でも、おそらくあなたが求めているのは
幸せや有意義な人生です。期待を込めて
白い綿毛を飛ばし、次のステージで展開される景色を楽しんでください。
現在直面している状況が、過去の経験を思い起こさせ、
現状を維持したくなるかもしれませんが、
同じ遺伝子を持っているからといって、必ずしも同じ結果を生み出すわけではないように、
同じ種類のプレッシャーにさらされたとしても、あなたは進化しつづけ、
人生経験を深めたぶん、
ユニークで革新的なものを作り出すことができます。
自分は
どこへでも飛んでいくことができる、という強い心があれば、
次の花を咲かせることができます。
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