バラバラの身体を見る

夢の意味状態・態度

もう、元には戻せない/ただならぬものがあることだけは感じ取っている

棚の上に置かれた複数のマネキンの腕それは、

心・感情・身体感覚・現実の役割が、ひとつにつながっていない状態

を表しているのかもしれません。

頭ではわかっていること。
けれど、気持ちがついていかない、

本当は嫌だと感じているのに、現実では平気なふりをしている

などのことはないでしょうか。

バラバラの身体を見る夢が怖い理由

どんな生き物も

手も、足も、顔も、胴体も、それぞれが別々に存在しているのではなく、

ひとつの命としてつながっています。

ひとつにつながった身体を、私達は「生きているもの」として認識しているところがあります。

バラバラの身体は、

そうなる前は、一つの形をなしていたのであり、

それぞれの部位には

意志や感情が通い合い、一つの身体として力を発揮していました。

だから、

壊れた身体、命のつながりが切れてしまったような異様な形を目の当たりにするとき、

私達は強いショックを受けます。

かつてあったのは、単なる「繋がったからだ」ではないはずで、適当にくっつければ元通りになる、というものでもありません。

時には

「見てはいけないものを見た」
「触れてはいけないものに触れた」
「自分の中の何かが壊れているのではないか」

そんなふうに、思わず目をそむけたくなる恐怖を感じることがあります。

バラバラの身体を見る夢には、
この「直視できない」という心情も深く関わっているのかもしれません。

本当は気づいているのに、認めるのが怖い

とか、
向き合えば、何かが変わってしまうと感じている、

或いは
自分の中で、まだひとつにつながっていない感情。

まだ正面から見るには怖すぎるものを、夢が象徴として、少し距離を置いて見せている

のかもしれません。

車の中にバラバラの身体のようなものを見つけた夢

私は夢の中で、見世物小屋のようなものを企画しているようでした。
ある日、仕事で使う車の中に、人の身体がバラバラになって入っているようなものを見つけました。
けれど怖くて、それが本当に人間の身体だったのかどうかまでは、確かめることができませんでした。
あとから他の人と一緒に見たときには、もうそれは車の中から消えていました。

車は、人生の進み方や、仕事の進行、自分が動かしているものを象徴することがあります。

その車の中に、バラバラの身体を見ているのは、

自分が運んでいるものの中に、重い感情や生々しい問題が紛れ込んでいる

ということかもしれません。

「それが本当に人間の身体だったのかどうかわからない」のは、

夢主自身も、その違和感の正体をはっきりつかめていないのでしょう。

これは本物の恐怖なのか。
ただの想像なのか。
自分の問題なのか。
誰かの痛みを受け取っているのか。

その境界が曖昧になっている状態を表しているように思います。

また、

「あとから誰かと一緒に見たときには、もうそれが消えていた」、
というのは、

自分だけが感じ取っていた違和感

人に説明しようとすると消えてしまう怖さ

を表していたのかもしれません。

怖さは、他人に説明すると薄れてしまうことがあります。
けれど、夢を見た本人にとっては、確かにそこにあった感覚です。

夢主の心情に照らし合わせてみると、この夢は

頭では動きたい。
けれど、身体がついてこない。

やるべきことはわかっている。
けれど、気力が湧いてこない。

自分という存在が、ひとつのまとまりとして立ち上がってこない。

そのような状態を表していたのかもしれません。

夢でそれが「車」「移動」中だとしたら、
前に進もうとする自分の中に、疲労や不調が入り込んでいる、ということかもしれない、

それが本当に人間の身体だったのかどうかわからないのも、
「何が原因かわからないけれど、確かにおかしい」という、曖昧な不調感を映しているのかもしれません。

疲れている。
力が出ない。
覇気がない。
何をしてもエネルギーが湧かない。

その状態を、
心と身体がばらばらになりかけているよ、と形容していたのかもしれません。

或いは、

以前は、ひとつのまとまりとして動けていた自分。
自然に気力が湧き、身体も心も同じ方向へ向かっていた自分。
多少無理をしても、なんとか立て直せていた自分。

その「かつての自分の形」が、もう同じようには機能しない、

かつての形が失われた、

という心情が働いているのかもしれません。

バラバラの身体は、単に「壊れたもの」を表しているだけではありません。

一度、形を失ったものを、

もう一度見直し、組み直し、

そこに新しい生命力を注いでいく必要がある

ということを告げている場合もあります。

かつては必要だった考え方。
以前は自分を支えてくれていた役割。
その時は理にかなっていた生き方。

けれど今は、

その形のままでは、もう動けなくなっている

ということなのでしょう。

身体を失う夢や、死を連想させる夢は、

とても怖いものですが、

夢の世界ではしばしば、

古い自分の終わり

を表します。

それは、現実の死ではなく、

これまでの形を終え、新しい生き方へ移っていく前触れ

であることも多いのです。

バラバラになったものを、無理に元通りにしようとしなくてもいいのかもしれません。

同じ形に戻すのではなく、

今の自分に合う形へ、

もう一度、組み直していく。

この夢は、

「もう元には戻せない」という怖さと同時に、

これからは、別の形で生き直していく

という深い転換を告げているのかもしれません。

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