自分からは何もせず、ただそこにいるだけの人のことを「お人形」ということがあります。
自分を
まるで人形のように無力だ、
と感じているのかもしれません。
「私は、子供の私になって、妹と遊んでいました。でも、途中で妹がいなくなり、妹を呼びにいこうとして、身体が動かないことに気づきました。
私の肌は布に変わり、完全に人形になっていたのです。
「体が動かない」、そう言い続け、泣いていましたが、誰にも気づいてもらえません。
しばらくしてお母さんが私が人形になったことに気付き、私を手に取ると「ごめんね」と泣きながら謝ってきました。
返事を返したいと思いながら目が覚めました。
夢主は、妹が生まれたときから、妹とお母さんが仲良くしてるのを見て嫉妬し、寂しさを感じていたそうです。
自分も一緒に楽しく過ごしたい、そう思っているのに言い出せない
のです。
女性から感情的な攻撃を受けた男性が同じような心境に陥り、夢に見ることもあります。
舞台は自分が小学生の頃に家族で暮らしていたアパート、そして夢は自分ではなく、
人形になった私から見た光景でした。
人形は、持ち主である自分に嫌われ、気持ち悪がられ、
押し入れの奥にしまわれました。
そこから逃げ出す為にガタゴト音を鳴らしたりしたのですが、
逆に怖がられて親に捨てほしいと言われ、ゴミ捨て場に持っていかれてしまいました。
この夢を見た人は、
「子供のころ両親が離婚した原因は、自分にあったのではないか」、
と考えているようで、大人になった今も、
その時の心の傷がいまだ癒えずに残っているのかもしれない」、と述懐しています。
愛されることを待ち望んでいる
(誰かの愛しい人形になりたい)
状態を表すこともあります。
また、
動けない
という意味では、こうありたい、という願望がある一方で、
そうすることに対する不安や恐れが働いている可能性があります。
コメント