いったん選んだ可能性を見直す/二つの大切なものの間で迷う/選ばなかったほうへの心残り
何かを予約したり、注文したりすることは、
これから受け取るものを選び、そのための手続きを進めることです。
でも、それをキャンセルしてしまうのは、
いったん自分のものにしようとした可能性を、途中で手放した
可能性があります。
だとすると、夢は
「君はせっかくの機会を逃してしまった」
と告げているのか、というと
それよりは、
予定や選択を見直し、
今の自分にとって、何を優先するべきなのかを考えている
ということではないでしょうか。
キャンセルしたときの気持ち
「キャンセル」というシーンになるのは、
ひょっとしたら
「自分の見立て」についても考えているからなのかもしれません。
そう考えると、
キャンセルしてほっとするのは、
負担になっていた予定や、自分には合わない役割から離れたいという思い、
反対に、残念だったり、いつまでも迷っていたりしたなら、
手放したものに、まだ心が向いている
そこにあった可能性や価値について、確かめたい
気持ちがあったのかもしれません。
本当は受け取りたかった。
できることなら、その機会を生かしたかった。
けれど、別の事情があって選べなかった。
そのような、簡単には割り切れない思いが残っているのかもしれません。
迷いながらキャンセルする夢
迷いながらもキャンセルしていたなら、
その選択が必要だったと理解しながらも、
「本当にこれでよかったのだろうか」
と心のどこかで考えている状態を表します。
私たちは、何かを断ったからといって、必ずしもそれを望んでいなかったわけではありません。
二つの予定が重なったり、時間や体力が足りなかったりして、
どちらか一方を選ぶために、もう一方を諦めなければならない
ことがあります。
キャンセルした判断を責めるものではなく、選べなかったほうに残った気持ちを整理しているのでしょう。
注文したものをキャンセルする夢
何かを注文する夢には、
自分が欲しいと思ったものを選び、それを受け取ろうとする気持ちが表れます。
ところが、その注文をキャンセルしようとしていたなら、
いったんは望んだものの、
事情が変わったり、ほかに優先したいことが出てきたりして、受け取ることをためらっているのかもしれません。
まだキャンセルが完了しておらず、
「キャンセルしようとしている」ところだった場合は、
気持ちの整理も途中にあると考えられます。
手放すことを決めてはいるものの、
「できれば受け取りたかった」
という思いが、まだ残っているのでしょう。
実例―ちょうどよい仕事を辞退したあとに
私は夢の中で何かを注文し、それをキャンセルしようとしていました。
先日、条件のちょうどよいアルバイトを見つけましたが、その日は娘との約束があったことを思い出し、やむなく応募を見送りました。
夢を見たのは、その出来事の翌日ではなく、二日ほどたってからでした。
この夢の「注文する」は、
条件の合う仕事を見つけ、その機会を自分のものにしようとしたことと重なります。
そして、迷いながらキャンセルしようとする場面には、
「働きたかったけれど、すでに娘との約束がある」
「辞退するしかなかったけれど、本当にこれでよかったのだろうか」
という思いが表れていたのでしょう。
夢には、その日に起きたことだけでなく、
数日前の出来事が、少し遅れて現れることもあります。
その場では必要な判断ができていても、心の中には、
選べなかった可能性への惜しさが残っていた
のではないでしょうか。
この場合、仕事を逃したことだけが夢の意味ともいえず、
娘との約束と、働く機会。
二つの大切なものが重なり、一方を選ぶために、もう一方を手放した
ことを、心が整理していたのだと考えられます。
キャンセルされる夢
自分がキャンセルするのではなく、相手から予定をキャンセルされる夢には、
期待していたものを受け取れない不安が表れることがあります。
相手の気持ちが変わるのではないか。
計画が思うように進まないのではないか。
自分だけが取り残されるのではないか。
そのような不安が、キャンセルという形になっているのでしょう。
現実に予定が変更されることを予告しているとは限らず、
自分では決められないことに対して、心が不安定になっている可能性があります。
キャンセルできない夢
キャンセルしたいのに手続きが進まない夢は、
やめたいと思いながらも、簡単には離れられない状態を表します。
責任がある。
相手に迷惑をかけたくない。
ここまで続けたものを無駄にしたくない。
そのような気持ちが、決断を難しくしているのかもしれません。
この夢を見たときは、
「続けたいのか」
ではなく、
「何があるために、やめられないのか」
を考えてみるとよいでしょう。
選ばなかった可能性も心に残る
何かをキャンセルすることは、その可能性を否定することとは限りません。
今回は選べなかっただけで、
条件や時期が変われば、あらためて受け取れることもあります。
夢の中で迷っていたのは、それだけ心が動いた証しでもあるわけで、
キャンセルする夢を見たときは、
手放した
その代わりに何を守ろうとしたのか
にも目を向けてみましょう。
選ばなかったものへの心残りと、実際に選んだものの大切さ。
この夢は、その両方を心の中で確かめているのです。



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